花って本当に色々な種類のものがありますよね。清楚なものに豪華なもの、色も大きさも様々ですが、どれもみんなきれいで、一番を決めるのは無理です。
そのなかでもバラの花は何か特別なものがある気がしてなりません。
バラの花の鮮やかな色と花びらの重なりは、美しいドレスのごとく。日の光を浴びて咲き誇るその姿は、優雅さと気品に満ち溢れています。
もし「花の女王様を決めてくれ」と言われたら、まっさきに「バラ」と答える自信があります。
しかし「美しいバラには棘がある」とはよく言ったもので、バラはその美しさの裏に、怖い花言葉を持っているのです。
この記事を読み終えた時、あなたは優雅さに隠されたバラの「怖い」魅力と、バラの花言葉の奥深さにぞくぞくしているはずです。
バラの花言葉は怖い!色でも本数でも違う花言葉
そもそも花言葉とは、花につけられた象徴的な意味を持つような言葉のことです。花言葉の始まりは17世紀のトルコ。
トルコには「花に思いを託して相手に贈る」という風習があり、それが世界各地に広まっていった結果、花言葉が生まれたのだとか。
もちろんバラにも花言葉があります。一般的なバラの花言葉は「愛」と「美」です。しかし、バラの花言葉はこれだけではありません!花の色や本数、花の部位ごとに全く違う花言葉があるのです!
この花言葉の多さはなぜでしょうか?
一説には「バラの花はその美しさゆえに、文化や芸術等の幅広い場面で使われることが多く、その分伝承やエピソードも多くなり、花言葉も増えた」というものがあります。
とにかくバラの花言葉は、細かく、色々なものがあります。怖いものも相手への愛が伝わるものもてんこ盛りです。
知っていくほど楽しくなる、バラの花言葉の世界にレッツゴー!
バラの花言葉を定番の赤からコアな黒まで徹底解説
バラの花は赤や白、黄色と実にカラフルで見ていて楽しいです。
そんなバラですが、バラの花の色ごとにそれぞれ異なった花言葉があるのです。
暖色系バラの花言葉まとめ
最初は赤、ピンク、白、オレンジ、黄色のバラの花言葉です。この5色はバラの中でも定番中の定番ですよね。まさに「ベストオブお前たちがバラ」な色たちです。
これらの色のバラの花言葉は、好きな人に愛情を伝えるのにも、誰かとのいい今後を祈るのにもうってつけなもの揃いです。
- 赤いバラの花言葉 「あなたを愛しています」「愛情」「美」「情熱」「熱烈な恋」
赤という色の持つ熱さや、バラの美しさをびしっと表した花言葉たちです。
好きな人に自分の恋心を伝えたい時にはとてもおすすめです。きっと映画のワンシーンのような画になりますよ。
- ピンクのバラの花言葉 「しとやか」「可愛い人」「感銘」「感謝」
赤いバラほどの激しさはありませんが、相手に対する、穏やかでそれでいて確かな愛が伝わってくるようですね。
花言葉に「感銘」「感謝」があるように、いつもお世話になっている人に渡すのにも向いています。
- 白いバラの花言葉 「純潔」「深い尊敬」「私はあなたにふさわしい」
何も染まっていない白い色というところから「純潔」、これから何色にでも染まっていけるところから「私はあなたにふさわしい」という意味を持つようになった白いバラ。
結婚式のブーケにも大人気の花ですね。ウェディングドレスと白いバラ、この組み合わせを想像するだけで、こちらまで満たされた気持ちになれます。
- オレンジのバラの花言葉 「絆」「信頼」「すこやか」「幸多かれ」
こちらは先の3つとは少しテイストが異なっています。恋愛の場面だけに限らず、家族や友人などの、大切な相手に向けての好意を伝えるのに使いやすい花です。
傍にいてくれる人に尊敬の念を伝えたい、これから先の相手の幸せを願いたい時に渡したいですね。
寒色系バラの花言葉まとめ
バラの色別花言葉まとめ、後半は青、紫、黒の3色です。こちらの3色は前半の5色に比べるとあまり目にする機会がないかもしれませんが、やはりバラなだけあってどれも美しい花です。
花言葉には、その色の雰囲気から連想される性質も多いですが、中には花そのものの歴史を感じ取ることができるものもあります。
- 青いバラの花言葉 「不可能」「夢叶う」「奇跡」「神の祝福」
元々青いバラは作るのが非常に難しく、青いバラを開発することは不可能と言われていました。
しかしサントリーが努力と試行錯誤を繰り返した結果、2002年に、遺伝子組み換え技術によって、ついに青いバラが開発されました。
この不可能と思われていたことが実現したことによって、青いバラの花言葉に「夢叶う」や「奇跡」、「神の祝福」といった花言葉が追加されました。
美しいだけではなく、フィクションのようにドラマティックな歴史のある花です。
誰かが何かしらの困難に打ち勝った時、偉大なことを成し遂げた時の贈り物としてどうぞ。
- 紫のバラの花言葉 「気品」「誇り」「尊敬」
かの有名な聖徳太子による冠位十二階では、紫の帽子をかぶることができるのは最もくらいが高い人とされていたように、日本では昔から紫=高貴な色のイメージがあります。
そのため花言葉も相手の品や内面の良さを表す「気品」と「誇り」や、そこからくる相手への「尊敬」が生じています。
落ち着いた色合いなのでフォーマルな場での花束にも選びやすいです。
- 黒のバラの花言葉 「永遠の愛」「決して滅びることのない愛」
かなり重厚感漂う花言葉ですね。一途でどこまでもひたむきな愛を感じられます。
ちなみに自然界には完全に真っ黒なバラは存在しません。花びらが何枚も重なった、深紅色のバラが黒く見えたことから黒バラが生まれました。
闇を感じる?バラの花言葉の怖いもの大紹介
バラの花の花言葉は、相手への愛や好意を伝えるものが多くてとても素敵ですね。
ですがこれだけで終わらないのがバラの花言葉。ポジティブな意味だけではなく、マイナスな、怖い意味を持つことがあるのです。
相手が花言葉を気にしない、好きな色だからといった場合なら贈っても差し支えないのですが、もしかすると変な誤解をされて、せっかくの関係性が悪くなってしまうかもしれません。
バラだけに限らず、花を贈る時は花言葉を少し意識して贈るといいでしょう。
というわけでここからは満を持して、バラの怖い花言葉を紹介します。美しいバラの棘の部分、美しさの裏に秘められた怖い毒を、じっくり味わっていきましょう。
まず黄色いバラのマイナスな花言葉です。
黄色いバラには「友情」「平和」「献身」のような、豊かな人間関係や相手への誠実な思いを表す花言葉がある一方で、「嫉妬」「薄らぐ愛」「不貞」というものがあります。
そのため黄色いバラを恋人に贈ると、ひょっとすると「別れたがってる?」と勘違いさせてしまう恐れがあります。
青いバラも「夢叶う」や「奇跡」のように、相手の成功を願うような花言葉があるのです。
しかしその成り立ちの中でも触れたように、「不可能」という花言葉を持っています。
「不可能」と「夢叶う」という反対の意味を持つ花なだけに、贈るタイミングや贈り方には十分注意するようにしましょう。
最後に紹介するのは黒いバラです。黒いバラの花言葉には「憎しみ」「恨み」「あなたはあくまで私のもの」というものがあります。
他の色のバラと比べても、書きながら苦笑いしてしまうほどに暗くて、怖いものが多いです。愛と憎しみ、純粋な愛と執着は表裏一体なのだなあと考えさせられます。
もし黒いバラを贈る時はもちろんですが、誰かから受け取った時には気を付けた方がいいかもしれません。
ただのプレゼントならいいのですが、ひょっとすると、とんでもない意味が込められているかもしれません…。
バラの花言葉は本数と部位ごとにもあって面白い!
さて、今までは「バラの花の色」という視点からバラの花言葉を見てきました。
しかし最初の方で言及したように、バラの花は色だけではなく、その本数や花の部位によって異なる花言葉を持っています。
ここでは番外編として、本数と部位で異なるバラの花言葉をお教えします。
本数別バラの花言葉
本数ごとの花言葉をまとめると以下の通りになります。まずは1~12本までです。
- 1本 「一目惚れ」「私にはあなたしかいない」
- 2本 「この世界は私とあなただけ」
- 3本 「愛しています」「告白」
- 4本 「死ぬまで気持ちは変わらない」
- 5本 「あなたに出会えて心から嬉しい」
- 6本 「あなたに夢中」
- 7本 「片思い」
- 8本 「あなたの思いやりに感謝」
- 9本 「いつもあなたを想う」
- 10本 「あなたは完璧」
- 11本 「最愛」
- 12本 「私と付き合ってください」
どれもひたむきな愛を表す花言葉ですね。私も誰かから貰ってみたいものです。
特に12本のバラはダズンローズとも呼ばれ、プロポーズの定番。
12本のバラのそれぞれに、愛情や感謝、信頼などの意味が込められており、これらをひとまとめにして相手に贈ることで、「これらのすべてをあなたに誓う」という意味になります。
13~20本の時の花言葉はこちら。10本までの時と同じで、基本的には誰かへの愛やポジティブな思いを表す花言葉が付いているのですが、中にはネガティブなものもあるのでご注意ください。
- 13本 「永遠の友情」
- 14本 「誇りに思う」
- 15本 「ごめんなさい」
- 16本 「不安な愛」
- 17本 「絶望的な愛」
- 18本 「誠実」
- 19本 「忍耐と期待」
- 20本 「私のひとひらの愛」
21より多い本数のものにも意味があるのですが、そのなかでも特に有名な花言葉、覚えておきたい花言葉がこれです。
- 21本 「あなただけに尽くす」
- 22本 「あなたの幸運を祈る」
- 24本 「一日中あなたを想う」
- 25本 「あなたの幸せを祈る」
- 30本 「縁を信じる」
- 33本 「生まれ変わってもあなたを愛する」
- 40本 「真実の愛」
- 50本 「永遠」「偶然の出会い」
- 99本 「永遠の愛」「ずっと好きだった」
- 100本 「100%の愛」
- 101本 「これ以上ないほどに愛している」
- 108本 「結婚してください」
- 365本 「あなたが毎日恋しい」
本数によっても、これだけ意味の違いがあります。これならどの場面にも対応できますね!
親への感謝の気持ちを伝えるために8本の紫のバラ、プロポーズを申し込むときは12本の赤いバラ、結婚記念日には40本のピンクのバラというように選べると楽しくなるはずです。
花の部位にもある花言葉
最後に、バラの部位や状態別の花言葉です。「そんなに細かくあるの⁉」と驚きますよね。大丈夫です。私も驚いています。
- バラの蕾 「愛の告白」「希望」「約束」
- バラの葉 「あきらめないで」「あなたは希望を持ち帰る」
花束を作る時にも、葉や蕾をそのまま付けたままにしておくことで、こういった意味を持たせることができます。
ただしバラの棘には「不幸中の幸い」、枝には「あなたの不快さが私を悩ませる」といった意味があります。
棘だけ贈る、枝だけ贈ることはあまり考えられませんが、バラの花束を作る時は、やはり美しい花や蕾、葉をメインにするほうがベターです。
まとめ
- バラの花言葉はポジティブなものだけでなく、怖い意味のものもある
- バラは花の色に応じた花言葉がある
- バラは本数や部位ごとにも花言葉がある
バラの花は美しい色と形を持つことに加え、その色や本数、部位によって様々な花言葉を持ちます。
綺麗なだけではなく、怖い花言葉を持つというダークな一面もあるバラは、知れば知るほど奥深く、そして魅力的に感じられるものです。
そして思いを込めて作られたバラの花束は、きっとあなたにも、あなたの大切な人のためにも忘れられないものになるはずです。
大切な人のために、花言葉もしっかり加味して、最高のバラの贈り物を作りましょう!
コメント