フォーマルな革靴に、涼しげなサンダル、機動性のスニーカー、用途も形状もよりどりみどりな靴。
どんな種類の靴であっても、靴を履く以上どうしても気になってしまうのは靴擦れによるトラブルです。
そして靴擦れと一緒に出来ることがあるのが水ぶくれ。靴擦れおよび水ぶくれはできてしまうと、とてつもなく厄介です。
とはいえ、水ぶくれが基本的には「潰さない方がいい」とされることが多いのも事実。
そうなると一体どうするべきなのか、扱いに困ってしまいますよね。
この靴擦れから来る水ぶくれですが、ちゃんと対処法も処置も存在します!
いくつかのポイントを押さえるだけで、靴擦れを起こさない、もし起きてしまっても悪化させないことができるようになります。
ストレスフリーな靴との付き合いを目指しましょう。
靴擦れと水ぶくれは正しい予防と適切な処置が大切
奮発して買った靴が足に合わない、でもせっかく買ったし脱ぐことも出来ないから我慢しないと…
そんな複雑な気持ちで靴を履き続け、気づけば靴擦れができていた。私にもそんな苦くて痛い思い出があります。
靴擦れしてしまうと、とにかく痛い。靴下を履く、靴を履くといった動作をするたびに痛みますし、靴を履いて歩いている時はずっとヒリヒリ痛いです。
何なら「靴擦れが痛むから靴履いて外出したくない」位の気持ちになります。
靴擦れだけにしても、靴を履いて動き回るという文明的かつ一般的な活動に支障をきたしてしまうのでなかなかにしんどいです。
靴擦れと合わせて起こりがちなのが水ぶくれ。水ぶくれも靴擦れと同じく痛いのですが、ただ痛いだけではなく、かゆみが出ることも。
「痛い」と「かゆい」という不快の2コンボ、何とかできるなら撲滅したいものですよね。
靴擦れと水ぶくれに立ち向かうためには予防と処置の知識が必要です。
言い換えると「起こさないためにできること」と「起きた時のリカバリー」さえわかっていれば、靴擦れと水ぶくれに関する悩みはほぼ無くなります。
本記事をご覧になったあなたが、靴擦れ及び水ぶくれと無縁な生活を実現していってくれるなら本望です。
靴擦れと水ぶくれの原因は靴と歩き方にあった!
靴擦れと水ぶくれの対策を考える前に、最初に知っておきたいのが「そもそも靴擦れ(と水ぶくれ)ができる原因は何なのか」ということです。
靴擦れが起きる原因を簡単に言ってしまえば、靴が足に合っていないか、歩き方がよろしくないか、この2つのケースに分類できます。
そして靴擦れの傷を治すために引き起こされるのが水ぶくれです。
自分の靴擦れと水ぶくれの原因はどこにあるのか。まずはそれを把握して、対策を考えていきましょう!
靴が足に合っていない場合
靴擦れは自分の足に比べて大きい靴、小さい靴どちらを履いているかによって起きるまでの流れが少し違います。
大きい靴を履いている場合は、靴の中で、靴よりも小さい足(靴の中に余裕がある)が動き、そこで生じた摩擦による靴擦れが生じます。
一方で小さい靴を履いていると、小さい靴が足にめり込みます。
その状態のまま歩くことで、生じた動きが靴に伝わり、靴が皮膚をざりざり削っていってしまうことで靴擦れになります。
一口に靴が足に合っていないと言っても、サイズが大きい(小さい)、足幅が広い(狭い)、踵や爪先の形がフィットしないなど色々なパターンが考えられます。
しかし、自分の足に合っていない靴を履き続けると、足に余計な刺激が加わり、それが結果として靴擦れのようなケガにつながることはどんな場合でも同じです。
特に革靴のように生地の固い靴だと、余計な癖がついておらず、自分の足の形に馴染んでいくまではこのようなトラブルが発生しやすいので要注意です。
歩き方がよろしくない場合
靴擦れは私たちの歩き方のせいで起こることがあります。
例えば猫背で歩いている場合は、地面に対して重さがまっすぐ下りていかないので、足の変な位置に力がかかってしまいます。
片方の足に重心がやたらと偏っている場合も、片足に余計な負担をかけてしまいます。
靴底を見てみた時に、靴底の減り方が左右の靴で違う、内側と外側で違うなどが見られた場合は歩き方に問題がある可能性があります。
靴擦れから水ぶくれへ
靴が足に合っていない、歩き方に問題があるなどの原因によって、靴と足がすり合わされ続けると、靴擦れができます。
摩擦によって足の皮膚はどんどん削られていき、皮膚は大ダメージを負います。
この時に皮膚の細胞組織から染み出した体液やたんぱく質が皮膚の下に溜まります。この溜まった液体が水ぶくれです。
靴擦れと水ぶくれへの対策と処置解説!さらばトラブル
靴擦れと水ぶくれの原因がわかったところで、靴擦れを起こさないためにできる予防法と、靴擦れと水ぶくれができてしまった時の処置についてご紹介します。
予防としてできるのは、靴擦れができないようなアイテムを使う、靴の選び方を見直す、歩き方を見直すの3つです。
そしてうっかり靴擦れと水ぶくれを作ってしまった場合の処置としては、傷口を清潔にし、自然治癒に任せることがポイントになります。
靴擦れを起こさない!少し気を付けたい予防編
靴擦れができないようなアイテムを使うというのは、靴擦れが靴と足が合っていないことで起こる場合に使えるやり方です。
ドラッグストアや100均で購入可能なものもあるので、コスパがとてもいいのが魅力。
しかも種類が様々なので、自分の希望に合わせた使い分けもできます。ここでは一例を紹介します。
- パッドタイプ
踵のような靴擦れが気になる部位に合わせ、靴の中に張り付けるタイプです。
裏面がシールになっているものを使えば固定と安定感が花丸になります。
厚みがあるものも多く「靴が大きくて足がカパカパしてしまう…」とお困りのあなたにもオススメです。 - テープタイプ
これは靴ではなく、靴擦れが気になる部位の肌に直接貼り付けるもの。
肌と靴の間にテープを貼ることで、摩擦で肌が擦れるのを防いでくれます。貼るだけで完結するのでとても使いやすいです。 - 粘着タイプ
使い方はパッドと同じですが、素材が違います。
一番の特徴は繰り返して使用できるところ。ただしホコリやゴミがつくと粘着力が落ちるので気をつけましょう。 - スプレータイプ
こちらは肌に直接スプレーをするタイプ。
肌の上に透明な膜を作り、靴と肌の間に摩擦が働くのを防ぎます。
いかにも「靴擦れ防止中です」といった感じが薄いので、サンダルのように裸足で履く靴にも使えます。 - 靴下タイプ
普通の靴下のように履いて使います。
足全面を覆ってくれるという特性上、防御性能がかなり高くなっています。
「靴は合っていないけどどうしても長い時間履いていないといけない…」という場合はとても役立ちます。
靴の選び方を見直すことも考えてみましょう。私たちの足を外界の脅威から保護してくれる役割がある靴。
そして「オシャレは足元から」という言葉があるように、靴は私たちの外見の印象をがらりと変えてしまうほどのパワーをも有しています。
そして、外に出る以上、靴はずっと身につけていなくてはならないものでもあります。
上着やアクセサリーとは異なり、「ちょっとここではつけるのをやめておこうかな」といった軽い気持ちで脱げるものではありません。
自分の足を守るためにも、自分の印象を操作するためにも、靴を選ぶときは自分と使い道にあったものをじっくり吟味したいところ。
自分に合った靴かどうかは、以下のポイントに注意してみるといいでしょう。
- 足幅はきつすぎないか、ゆるすぎないか
- 爪先に足の指が動かせる程度の余裕があるか
- 土踏まずは靴のアーチにフィットしているか
- 踵周りはきつすぎないか、ゆるすぎないか
- 履き口とくるぶしはこすれないか
「サイズが合っているからこれにしよう!」と即決するのは危ないです。可能であれば必ず試し履きをするようにしましょう。
靴擦れは歩き方を変えることでも予防できます。大切なのは正しい歩き方をすることです。
- 背筋をぴんと伸ばし、頭から上半身に一本の糸が通っているイメージで立つ
- 行く方向に真っ直ぐ爪先を向ける
- やや爪先を上げて踵から着地する
この3点に気をつけて歩くと、足への負担が少ない正しい歩き方ができます。
歩き方の見直し、直すのは一筋縄ではいきません。
しかし正しい歩き方を身につけると、靴擦れのリスクが軽減するだけではありません。
歩いていても疲れにくくなる、下半身が引き締まるなどの嬉しい特典が盛りだくさん!
歩き方を変えると、見える世界が変わります。今靴擦れに悩んでいない人も是非一度やってみて下さいね。
靴擦れと水ぶくれができてしまったとき
靴擦れになると痛いですし、そこに水ぶくれまで加わってしまうとかゆみも出てきます。
そんな不快な事態にならないように対策法が確立されているのですが、そうは言っても避けられない靴擦れが起きることがあるかもしれません。
ということで、靴擦れができてしまった時の処置法を見てみましょう。ひどくなる前に早めに正しい処置をしましょう!
- 患部を清潔にする
まず靴擦れと水ぶくれができてしまったら、靴を脱いで患部をきれいに洗います。
これは傷口から細菌が侵入して怪我が悪化してしまうのを防ぐためです。水で洗うだけではなく、できれば石鹸も使いましょう。 - 水ぶくれを保護する
清潔なガーゼを当てる、もしくは患部全面を覆えるほどに大きいガーゼ面がある絆創膏を当てて、水ぶくれが潰れないようにします。
また余計な刺激を加えないために、靴擦れの処置後しばらくは、合わない靴を対策なしで履くのは控えるようにしてください。
靴擦れによる水ぶくれが破れたらどうしよう?
安静にしていれば靴擦れからくる水ぶくれは大体1週間ほどで自然回復へと向かいます。
水ぶくれを破りたくなる衝動に駆られるかもしれません。痛いし邪魔だし潰したくなる気持ちもわかるのですが耐えましょう。
なぜなら水ぶくれが破れたら回復に支障が出るからです。
水ぶくれの正体は体液です。この体液にはケガの治癒の手助けをしてくれる物質がたっぷり入っています。
水ぶくれが破れた場合、この液体が漏れてしまうので、靴擦れの治りが遅くなってしまいます。しかも破れたところから細菌が侵入するとさらにケガが悪化します。
そうならないためにも、水ぶくれは破らないようにしましょう。
もし破れたとしても、皮膚を無暗に引っ張らず、落ち着いて消毒と靴擦れの保護に努めてください。
傷口付近を清潔にして、余計な刺激がかからないように心がける。そうすれば身体の方が勝手に何とかしてくれます。
ちなみに水ぶくれの水は何日か放置していれば自然と抜けていきます。水ぶくれの水が腐るという事もないです。安心してください。
まとめ
- 靴擦れと水ぶくれは対処と処置によって被害を減らせる
- 合っていない靴とよくない歩き方が靴擦れを生む
- 皮膚がダメージを受けて水ぶくれになる
- 靴擦れは靴と歩き方への心がけで防ぐことができる
- 靴擦れと水ぶくれは清潔な状態で保護する
靴擦れも水ぶくれも、一回作ってしまうと治るまでは辛い状態が続きます。
そのため作らないように前もって気をつけること、そして作ったとしても適切に処置してあげることが重要です。
もし靴擦れや水ぶくれのトラブルが心配になってしまったら、この記事を参考にして一歩を踏み出していってください!
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