最近は、猛暑続きでエアコンを使う頻度が多くなってきたかと思います。
特に梅雨から夏の時期は、かなり湿度が高くなりますよね。
冷房をつけないと、夜寝る時も暑くて寝付けないなんて事も。
私のような一人暮らしをしている場合、夏にかかるエアコンの電気代が気になるところです。
それでは、除湿と冷房の場合電気代がかかるのはどちらでしょうか。あなたはご存じでしたか?
実を言うと、エアコンの機能にある除湿や冷房はどちらでも電気代があまり変わりません。
その理由は、部屋の湿度と設定温度によるからです。
今回は、除湿と冷房の電気代がなぜあまり変わらないのか理由を詳しく解説していきますね。
エアコンの除湿は冷房と電気代があまり変わらない
エアコンの除湿は冷房と比較した場合、電気代があまり変わりません。
エアコンの電気代は除湿や冷房といった種類に左右されません。湿度とエアコンの設定温度によるからです。
湿度と設定温度の差が、大きければ大きいほど、電気代は高くなります。
湿度と設定温度で電気代は変わるの?
湿度と設定温度で電気代が変わるなんて、あなたはご存知でしたか?
何となく冷房の方が、除湿よりも電気代を高くしているイメージですよね?
実は、湿度と設定温度の差が大きいほど、温度差を埋めるため、消費する電力がより必要になっていきます。
つまり、消費する電力が多いと、それだけ電気代も高くなるのです。
消費する電力がポイントなんだね。
エアコンの電気代、あなたはどのように算出されるか、ご存知でしょうか?
エアコンの電気代は「基本料金」と「電力量料金」で構成されています。
エアコンの電気量計算方法には、「消費電力」と「消費電力量」が必要になります。
消費電力と消費電力量?
消費電力と消費電力量について、これから説明をしていきましょう。
消費電力とは?
電化製品を動かすことで消費する電力です。消費電力の単位は「W(ワット)」で表されます。
また、【1000W=1kW(キロワット)】と表す場合もあります。
消費電力量とは?
電化製品を動かすのに必要な電力量のことです。消費電力量の単位は「Wh(ワットアワー)」と表します。
消費電力量の計算式は【消費電力量=電力量(W)×時間(h)÷1000】ということになります。
例えば、消費電力が1500Wのエアコンを2時間使用した場合の消費電力量は、【1500W×2h÷1000=3kWh】となります。
消費電力と消費電力量についての説明、ここまで大丈夫ですか?
普段聞き慣れない数字や英語が出てきて難しく感じますね。
しかし、消費電力と消費電力量が分かると電気代の計算ができるようになります。
電気代は、【消費電力(kw)×料金単価(円/kwh)】で計算すると、1時間当たりの電気代を出すことができます。
電気代は電力会社や料金プラン、エアコンの種類によっても変わります。
一般的に【1時間あたり約12円程度】と言われています。
電気代計算がどうしても難しいと思う場合は、電力会社のサイトにあるシミュレーションを使ってみましょう。
シミュレーションを使えば、簡単に計算ができるのでおすすめです。
エアコンにかかる電力は湿度と設定温度の差を埋める目的で使われます。
湿度と設定温度の差を埋めるために時間が経過するほど、消費する電力量も多くなります。
つまり、エアコンにかかる電気代、除湿と冷房ではほとんど差がないのですね。
エアコンの除湿はどういう仕組み?冷房との違いは何か
エアコンの除湿は湿度が下がることで室温を下げます。対して、冷房は暖かい空気と冷たい空気の入れ替えによって室温を下げます。
エアコンの電気代、除湿と冷房でほとんど変わらないことについて、ご説明してきました。
エアコンにある除湿と冷房の機能。エアコンの除湿と冷房について、あなたは仕組みをご存じでしょうか?
なんとなく分かるけど、あまり詳しくは知らないんだよね。
分かります、それ!なんとなく分かるものの、説明を求められた場合、答えられない方がほとんどだと思います。
除湿には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」、【2つの種類】があります。
除湿と冷房は、両方とも梅雨から夏にかけて使うイメージがあるますよね。
「弱冷房除湿」と「再熱除湿」、【2つの違い】について詳しく説明しますね。
弱冷房除湿
まず除湿とは、基本的に「湿度を下げること」が目的です。
室内に湿気が籠りがちな梅雨時、室内から水分を取り除いてくれる除湿機能はとても役に立ちます。
雨の日が続く日は湿度も上がり、ジメジメしていて本当に嫌になります。
一般的に除湿と言われているものは「弱冷房除湿」です。
湿度を一度下げてから、水分排出します。そして、水分が取り除かれた乾いた空気をそのまま部屋に戻すという仕組みです。
急激に部屋を冷やさないよう、弱冷房としています。
空気を冷やしながら除湿しているため、少しだけ肌寒くなる特徴があります。
弱冷房除湿では、モーターの回転数が低く保たれています。
弱冷房除湿のできるエアコンに用意されている除湿機能ならば、消費電力が一番少なくて済みます。
他の機能と比べた場合、弱冷房除湿は消費電力も少ないため、電気代を抑える事ができるのです。
再熱除湿
再熱除湿とは、湿気を取り除くため下げた温度を、もう一度温めなおして部屋に戻します。
温めなおして水分を取り除くため、部屋の中が冷え過ぎることなく除湿できます。
エアコンのリモコンに「カラッと除湿」という文字、あなたは見かけたことありませんか?
「カラッと除湿」は、再熱除湿で除湿するということを表しているのです。
再熱除湿は弱冷房除湿と違って、肌寒く感じる事がないのです。
しかし、再熱除湿はデメリットもあるのです。再熱除湿は消費電力が多くなるので、電気代も高くなってしまうのです。
あなたのエアコンに搭載されている除湿機能、再熱除湿と弱冷房除湿、気になりませんか?
エアコンに搭載されている除湿機能は、メーカーのホームページで確認ができます。ぜひ一度、見てみてくださいね。
冷房
除湿が「湿度を下げること」を目的としています。しかし、冷房は「温度を下げること」を目的としています。
冷房は部屋の温かい空気と冷えた空気を入れ替えて涼しくしています。
室内機と室外機を繋ぐ配管の中に冷媒が循環しています。
循環している冷媒が熱交換器によって部屋の熱を奪い、涼しくしています。
冷えた空気を部屋に戻すことで室温が下がるのです。
冷たい空気は、室内に入ると、急激な温度低下が起こります。
急激な温度低下によって飽和した水蒸気が結露となって、部屋の外へ排出されます。実は、冷房も除湿を兼ねているのです。
エアコンの除湿は効かない?電気代を抑える5つの方法
エアコンをよく使うこれからの時期でも電気代が抑えられる方法は5つあります。
除湿と冷房の違いについてご説明してきましたが、あなたは理解できましたか?
除湿と冷房、目的は違っていても、室内を快適にしてくれる機能があるのですね。
電気代は「弱冷房除湿<冷房<再熱除湿」の順で高くなります。除湿の種類によっても、電気代に差があります。
除湿の種類によっても?
「節約をしたいけど、エアコンの除湿機能は効かない」という声ありますが、そのような事はありません!
電気代を節約しながら、エアコンの除湿機能もしっかり効かせる方法があります。なんと5つもあるのです!
どんな方法があるのかしら?
それでは、どのように電気代を節約しながら除湿機能を使っていくといいのでしょうか?
- 風量を自動運転にする
- 1時間以内の外出はつけっぱなしにする
- 室内機フィルターを綺麗に保つ
- 室外機は忘れずに掃除する
- 設定温度を調節する
上記に挙げた5つを守るだけでいいのです。簡単ですよね。
今年は【5つのポイント】に注意して除湿機能を使っていけば電気代が節約できますよ。
では電気代が抑えられる方法を、一つずつ詳しく説明していきますね。
風量を自動運転にする
エアコンの除湿では風量を自動運転にしましょう。節約のため、風量を微風にしている場合もあると思います。
しかし、微風にすると室温がエアコンの設定温度に達するまで時間を必要としてしまいます。つまり除湿が効かないのです。
微風にしていると、エアコンはずっと運転し続けている状態です。
微風で除湿が効かない状態は電力をムダに使う事になるのです。
微風は節約にならないのかぁ。
節約するからとエアコンの風量を微風にしたのに、結果として節約できなかったなんて、がっかりですよね。
エアコンの風量は自動にし、室温を調節することが節約のために大切です。
1時間以内の外出はつけたままにする
エアコンのオンとオフを繰り返し使う事によって、消費電力が多く使われます。エアコンは、設定温度になるまでが1番電力を消費します。
コンビニへ行く時など【1時間以内】の外出は、エアコンはつけたままにしておきましょう。
また、これから暑くなる夏に向けてカーテンを使用してみるというのもおすすめです。
カーテンは日差しを防ぐので、外の気温に左右されにくくなります。
そして、冷気を逃がさないという効果もありますよ。
最近だと、遮熱効果のあるカーテンが売られていますよね。
室内にいても日焼けする恐れがあるので、遮熱効果のあるカーテンは日焼け防止に効果的です。
室内機のフィルターを綺麗に保つ
エアコンのフィルターにゴミやほこりが溜まってしまうと、どうなるかご存知でしょうか?
どうなるの?
やはり気になりますよね?エアコンのフィルターに付いたゴミやほこりは効果を弱めてしまいます。
そのため、ゴミやほこりの付いたエアコンは動きが悪くなり、通常より無駄に電力を使う事になるのです。
エアコンのフィルターは【最低でも月2回】定期的に掃除をするようにしましょう。
室外機は忘れずに掃除する
エアコンのフィルター同様に、室外機もゴミやほこりが溜まりやすいです。
ゴミやほこりが溜まっていると電力をたくさん使用してしまうため、こまめに掃除するようにしましょう。
そのまま放置していると、電気代がかかる以外にも問題は起こります。
なんと、ゴミやほこりの溜まった状態で掃除をせずにいると、エアコンが故障する原因にもなります。
そして、暑い時期は直射日光によって、室外機の働きが悪くなります。
日除けをするなどして、室外機に負担がかからないようにしましょう。
室外機の前に植木鉢や物などを置かないよう注意してください。
除湿が最近効かないなぁと思ったら、もしかしたら、定期的に掃除をしなかったために効かないのかもしれませんよ。
設定温度を調整する
エアコンの除湿機能で設定温度を調節しましょう。夏の場合は、ふだんより少し高めに設定すると電気代が節約できますよ。
資源エネルギー庁からも、電力需給ひっ迫注意報というものが発表されています。無理のない範囲で節約を呼び掛けていすね。
その中でも、エアコンの冷房は【28℃】に設定しましょうという事でした。
エアコンの設定温度が26℃と比べると電力使用量は5.4%も削減ができるのです。設定温度を少し高くするだけで電気代が節約できます。簡単ですね!
他にも、省エネタイプのエアコンに買い替えたり、服装で体温調節したり、電気代を抑える方法はいろいろあります。
まずは、身近なところから。無理のない範囲で実践して、少しずつ電気代を節約していきましょう。
エアコンの除湿で洗濯物は本当に乾くのか
エアコンの除湿設定は、湿気を室外に逃がし、洗濯物が早く乾きます。
雨が降っている日や、女性でひとり暮らしの場合だと、洗濯物を室内に干す事もあると思います。
洗濯物を室内に干すと、なかなか乾かず、湿度が上がり、生乾き臭や雑菌繁殖の原因になります。
私も部屋干しする時は、生乾き臭によく悩まされていました。
そこで必要となるのが、エアコンに搭載されている除湿機能です。
部屋干しがなかなか乾かないと言われている原因は何か、ご存知でしょうか?
部屋干しするとなかなか乾かない原因は、室内の温度が高くなり、空気中の水分も増えるからです。
空気中の水分が増えると、洗濯物に付着している水分は行き場をなくしてしまいます。
室内は密閉されているため、湿度が上昇すると余計に洗濯物も乾きにくくなるのです。
部屋干しだし、生乾き臭は我慢するしかないのかなぁ…。
大丈夫です、ご安心ください!エアコンに搭載されている除湿機能を使うと、部屋のジメジメも取り除く事ができるのです。
どうしても外に干せなくて、洗濯物を部屋干ししなくてはならないあなた。
エアコンの除湿機能を使うと、洗濯物が速く乾かせるのでオススメです。
エアコンの除湿機能を使う場合は、弱冷房機能に設定すると電力がかからず良いでしょう。
更に、サーキュレーターや扇風機で風を当ててあげるのも効果的です。
サーキュレーターが空気を循環してくれるのでより早く乾きますよ。
他にも、洗濯物同士の間隔を開けたり、風が当たる面積を広くしたりするなどの工夫もあります。
洗濯物が外に干せない時は、エアコンの除湿機能を一度試してみてくださいね。
まとめ
- エアコンの除湿と冷房は電気代があまり変わらない
- 電力使用量が多いほど電気代は高くなる
- エアコンの除湿には弱冷房除湿と再熱除湿の2種類がある
- エアコンの電気代は弱冷房除湿<冷房<再熱除湿の順で高くなる
- エアコンの電気代を抑える方法は5つある
- エアコンの除湿機能を使えば部屋干しが速く乾く
私の家で使っているエアコンを調べたところ、弱冷房除湿でした。
気温も高くなってきて、エアコンがないと辛い日々ですが、部屋は快適な温度にして電気代を節約していきたいですね。
この機会に電力会社や電気プランを一度見直してみる事もいいかもしれませんね。
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