会社での衣替えはいつからが良いのかですが、制服と同じ【6月と10月】で、スーツなら着ている種類に応じて実施します。
夏の衣替えについては、クールビズ政策の影響があります。私が勤めていた会社では、夏場はノージャケット・ノーネクタイになりました。
客先からも、訪問する際は、いつから衣替えするかに関係無く、ネクタイ不要と通知されることがありました。
クールビズ政策によって夏場は、かなり軽装になり、以前よりも暑さに悩まされず、会社で仕事に集中し易くなりました。
本記事では、下記3点について説明していきます。1つ目は衣替えを【6月と10月】で実施する理由。
2つ目は、夏場にクールビズ政策が影響していること。最後はスーツ着用時の衣替えはいつからかについてです。
衣替えはいつからかというと会社の場合6月と10月
会社に着ていく服装の衣替えはいつからが良いかというと、【6月と10月】ですし、スーツの場合は種類によって時期が変わります。
しかしクールビズの影響によって、夏の衣替え時期は会社でもノージャケット、ノーネクタイでOKの環境が出てきました。
場合によっては、会社でもスーツの衣替えを6月から実施出来るようになりました。
クールビズの影響やスーツの衣替えはいつからなのかについては次項以降で説明します。
本項目では、一般的に衣替えが【6月と10月】なのはどうしてかを説明します。
官庁や企業で制服を導入している職場では、【6月~9月】を夏服、それ以外を冬服としているところが多いです。これは長年の慣習です。
明治時代以降洋装が主流となり、富国強兵政策で軍服を着る人たちが増えてきました。
その軍服が【6月~9月】に夏服に切り替わったので、民間の会社でも、衣替えは【6月と10月】で定着していったようです。
6月は梅雨のシーズンです。湿度の上昇により、温度が【25℃】から少し高くなっただけでも暑く感じます。
本州では【6月上旬頃】に梅雨に入ることが多いので、梅雨前に衣替えをするようになりました。
【9月下旬や10月上旬】になると長雨のシーズンになります。これをきっかけにして、日中の温度が急激に下がります。
このような理由から10月に冬服に衣替えをするようになりました。
衣替えタイミングの指標として、最高気温があります。【25℃以上】が続くようになったら夏服に替えます。
【25℃以下】になったら夏服をやめるのが目安となります。この「夏服」は、私服ですと、生地の薄い半袖物になるでしょう。
直射日光の下でなければ、【25℃以下】になると、長袖が着られるようになります。朝晩も冷え込んできますので、長袖が妥当です。
この【最高気温25℃】で考えると、【5月下旬】から半袖を着るのが望ましいということになります。
また、遅くても【10月上旬】までには、半袖では厳しい寒さになりますので、長袖に替えます。
ですから【6月と10月】の衣替えは、最高気温の変化から判断しても、極めて合理的に実施されています。
制服なら指定の物を着用すればいいので問題はありません。合服という、夏服と冬服の中間着となる制服が用意されている場合もあります。
私服ですと、10月にいきなり冬服というわけにはいきません。段階的に、1か月置きぐらいで装いを変えていく必要があります。
秋服、冬服ぐらいでは全く足りませんね。コートやベスト、インナー等の重ね着で工夫をする必要があります。
衣替えをいつからにするかはクールビズの影響も
クールビズ政策による、夏の衣替えの大きな特徴は下記のようになります。
夏の衣替えを5月から実施したり、ノーネクタイ・ノージャケットで過ごせたりする、ということです。
クールビズは、環境に配慮した行動を実施するため、軽装で過ごしましょう、という政策です。
環境省が中心となって、【2005年から2020年まで】実施されました。
夏場にエアコンの設定温度を【28℃以上】として、それに対応できる服装であることが推奨されました。
もちろんクールビズ開始日はいつからかというと、夏の衣替え開始日に一致します。
本項目では、クールビズに影響された、衣替えの特徴2点を説明します。
1つ目は、衣替えの時期です。5月になると【25℃】を超える日が何度もありますので、時々エアコンを使い始めます。
そこで、なるべくエアコン使用機会を減らすために、衣替えを前倒しようということになりました。
いつから開始するかですが、【5月1日】となりました。このように、もともとは緊急的な電力不足に対応するための期日前倒しでした。
2つ目は、夏場にノージャケット・ノーネクタイが可能ならば、スーツでも【6月と10月】の衣替えが可能だということです。
衣替えを5月から実施する場合もある
【2011年】の大地震で、発電所が損壊したり操業を見送ったりしたため、深刻な電力不足になりました。
そのため【2011,2012年の夏】は、クールビズの前倒しを実施しました。いつから始めたかとう言うと、【5月1日】からでした。
官公庁を中心として、ノージャケット・ノーネクタイになりました。
この時は、役所で職員がアロハシャツを着たり、夏時間を設けて勤務時間を【1時間早め】にずらしたりと大きな動きがありました。
しかし、場合によっては、本当は暑いのにエアコンの設定温度を【28℃以上】にし続けるような無理を強いられる環境があったようです。
そのような環境で発生するデメリットが、長年問題になってきました。
1つは暑さを我慢して体調を崩すことであり、もう1つは、体調は崩さなくても、集中力が低下するので業務効率も悪くなってしまうことです。
これは最近政府が推し進めて話題になっている「働き方改革」の観点からみるとNGです。
屋内でも熱中症に陥ることがありますので、我慢をせず、自分の健康管理をしっかりすることが重要になりました。
そこで環境省は、クールビズの呼びかけを止めることにしました。いつからそうなったかと言うと【2021年の夏】からです。
環境大臣は記者会見で、各自が気温に応じた服装にすることが望ましい、と述べています。
それでも、ノージャケット・ノーネクタイの習慣が残っている会社もありますし、それを【5月1日】から実施しているケースもまだあります。
条件次第ではスーツでも衣替えは6月と10月でOK
クールビズの影響で、ノージャケットで良い職場が増えてきました。ノージャケットならば、スーツの上着を着る必要がありません。
ズボンも、より快適な単品のスラックスが選択出来ます。
この場合、夏場のスーツ着用が不要になりますので、秋・冬・春に着るスリーシーズンスーツ【1種類】だけで済みます。
ただし、外出して客先の会社を訪問する機会がある場合は要注意です。
客先がそのような対応をしていない場合に、軽装で訪問して印象を悪くしてはいけません。
衣替えをいつから始めるかは着ているスーツの種類次第
スーツには、気候に応じて着分けることが出来ます。
生地の厚さや、構造によって、春夏用スーツ・秋冬用スーツ・スリーシーズンスーツの【3種類】に分類されます。
これらのスーツをどう組み合わせて1年着こなしていくかで、衣替えをいつから実施するかが変わります。
ごく稀なケースですが、クールビズの影響で、夏場にはスーツを着用しなくても良い場合もあります。
以上を踏まえて、スーツの組み合わせと、衣替え時期について説明します。
春夏用スーツと秋冬用スーツの組み合わせ
秋冬用スーツは、寒い季節向けに生地が厚く、また構造的に風が通りにくいようになっています。
春夏用スーツは、暑い季節向けで生地が薄く、裏地の一部をカットして通気性を良くしています。
パッと見ただけで、すぐにどちらを着ているか分かるほど、両者の違いはハッキリしています。
【2種類】で着分けるので、衣替えは【年に2回】です。いつからかと言うと、【4月と10月】になります。
春夏用スーツでは日本の盛夏は厳しいですが、私は我慢して着ていました。
それでも最近は前述のようにノーネクタイでもOKである場合が増えてきましたので、少しは楽になってきました。
スリーシーズンスーツ
秋冬春にずっと着ることが出来るのがスリーシーズンスーツです。真冬に着ていると少し寒いと感じるかもしれません。
しかし、冬場はコートやベスト、インナーシャツなどの重ね着で調整出来ますので、なんとかなるでしょう。
冬に着ているスーツなので、これを夏に着るのは無理があります。
いつから存在していたのか分かりませんが、最近は盛夏用のスーツがあるそうです。
しかし私には、春夏物との明瞭な違いがよく分かりませんので、ここでのコメントは控えます。
客先でもノージャケットがOKの場合のみ、夏場だけスーツを着用しないという前提ならば、スリーシーズンスーツを着るだけで済みます。
この場合ですと、【6月と10月】に衣替えが可能になります。
また、この場合、【1種類】だけで1年着続けられますので、スーツの枚数を半減させることが出来ます。
ただし、繰り返しますが、社内の服装コードでノージャケットがOKでも、客先で大丈夫とは限りません。
冠婚葬祭などに礼装で参加する必要がある場合はノージャケットというわけにはいかないでしょう。
状況を良く考えなければなりませんので、難易度が高くなります。
まとめ
- 会社に着ていく服の衣替えはいつからが良いかというと、【6月と10月】
- 衣替えが会社で【6月と10月】に実施されているのは、気候の推移から判断して妥当
- クールビズで夏場の衣替えは5月の場合も
- クールビズによって夏場は会社でスーツを着なくてもよい場合も
- 春夏物と秋冬物のスーツを着分ける場合、衣替えはいつからかというと【4月と10月】になる
- スリーシーズンスーツは、夏場にスーツを着用しない前提で着るので、衣替えは【6月と10月】で問題無い
- 夏場にスーツを着用しない場合は、礼節を失わないように配慮しなければならない
着重ねが出来ない夏場の衣装は、それだけでは暑さに対処できない可能性があります。屋内なら空調でしっかり対策する必要があります。
その対策は自ら考えて実施する必要があります。礼節も考えなければなりませんが、一斉に衣替えをする習慣は次第に変化してきています。
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