お米を炊くときは炊飯鍋と土鍋ってどちらが結局いいのかしら…。
おいしさや炊きあがりになにか違いがあるの?
毎日の食事には欠かせないご飯を炊くとき、最近ではご飯を炊くことに特化した炊飯鍋というものが話題になっています。
土鍋でもじゅうぶんおいしいご飯を炊くことはできると思いますが、炊飯鍋のほうがおいしく食べられるのか違いが気になりますよね !
あなたがもし土鍋を使ってご飯が食べたいと考えているのでしたら、選ぶときの違いやポイントをしっかり押さえておかないと買ったときに後悔してしまうかも…。
この記事では炊飯鍋と土鍋の違いを比較して、メリットやデメリットなど選ぶときのポイントを紹介していきますのでぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね!
炊飯鍋と土鍋では炊き上がりの味やかたさに違いがある!
炊飯器で炊くご飯よりもさらにおいしく食べたいなら、もうひと手間かけて土鍋を使ってご飯を炊くいう方法がありますよね。
ふだんの鍋物用で使う土鍋でもご飯を炊くことはできますが、それに特化した炊飯鍋を使うとどのような違いがあるのでしょうか。
鍋の種類によって炊飯鍋と土鍋は、ズバリご飯が炊き上がったときの味やかたさに違いがあるということです!
鍋の大きさや形に違いがあればご飯の仕上がりが変わってくるのも当たり前かもしれないですが、ご飯のかたさや味の好みは人によって違うと思いますので私は重要なポイントだと考えています。
私はわりとかためでしっかり噛みごたえがあるご飯が好きなのですが、ふっくら炊けていて柔らかいご飯が好きな場合もあるかと思います。
ですのであなたがどのような炊き上がりのご飯を食べたいかということが、炊飯鍋や土鍋でどのようなものを選ぶのが良いかを決めるポイントになりますのでしっかりみていきましょう!
炊飯鍋と土鍋の炊き上がりに違いが出る理由
ご飯を炊くことに特化した炊飯鍋とふだんの鍋物用で使う土鍋で炊き上がりに違いが出てくるのはなぜかその理由を説明していきますね。
炊飯鍋も土鍋も陶器のものが多く鍋に使われている素材は同じである場合が多いですが、鍋そのものの形や蓋がどのようなものかによって炊き上がりに違いが出てきます!
炊飯鍋と土鍋それぞれの形やどのような特徴があるのかをまとめましたので一緒に見ていきましょう!
鍋の形状
ご飯を炊くことに特化して作られた炊飯鍋は1合〜3合までがおもなサイズで、鍋の底が深めに作られているのが特徴です。
それに対して鍋物用の土鍋でご飯を炊く場合は3合以上炊くことができるものからもっと大きいサイズのものが多く、本体は浅めに作られているのが特徴ですね。
また炊飯鍋はお米にじっくり火を通すという理由で分厚めに作られているものが多いのに対して、土鍋はそれよりも薄めに作られているものがあります。
蓋の数
土鍋は大きい蓋がひとつというつくりですが、炊飯鍋のほうは蓋をあけると中にもう一枚蓋がついているタイプのものが多いです。
炊飯鍋に蓋が2枚ある理由はなぜかというと、外の蓋と中の蓋にある穴の位置をずらすことによって、中身が吹きこぼれにくいようにするためなのです!
鍋のタイプと炊き上がりの違いの関係
鍋の形状や厚さなどの違いによって炊き上がったご飯のやわらかさや味にも違いが出てきますが、その秘密は熱伝導の違いにあります。
同じ陶器の素材の鍋でも本体が分厚めなものが多い炊飯鍋は熱伝導が悪く火の通りがゆっくりになるのに対して、本体が薄めのものが多い土鍋は熱伝導がよく早く火が通るようになっています。
お米の味や食感の部分にかかわる成分にデンプンというものがありますが、このデンプンと熱伝導にもかかわりがあります!
ご飯を炊いてから沸騰するまでの時間が長ければ長いほどお米から出てくるデンプンの量は多くなります。
熱伝導のよい薄手の鍋でご飯を炊くと沸騰するまでの時間が短いのでお米からデンプンが出にくく、ハリがありかためでシャキッとした味わいのご飯になります。
また熱伝導の悪い分厚めの鍋でご飯を炊くと沸騰するまでの時間が長く、そのぶんお米からデンプンが出てくるので甘みの強いふっくらとしたやわらかい味わいのご飯になります。
炊飯鍋と土鍋それぞれのメリットデメリット
炊飯鍋と土鍋で本体のかたちや蓋の仕組みについてそれぞれの違いがあり、そのためご飯の味や炊き上がりにも違いが出てくることを先ほど見ていきましたね。
今からは炊飯鍋や土鍋を使うことであなたにどのようなメリット、デメリットがあるかをまとめましたのでぜひ一緒に見ていきましょう!
炊飯鍋のメリット
あなたが炊飯鍋を使うメリットはお米の種類や何合炊くかにもよりますが、火加減の調節を細かくしなくてもおいしくご飯が炊けることですね!
炊飯鍋を火にかけてから中火で10分〜13分ほどで沸騰するので、火を弱めたりせず少したってから火を止めて20分ほど蒸らせば出来上がりです。
ご飯を火にかけているあいだ細かく火加減を確認する必要がないので同時に他の料理も作れますし、火のとおり具合を見るのがめんどうくさいという場合にも手軽に鍋で炊いたご飯を楽しめますね。
また炊飯鍋はそのままおひつとしてご飯を中に入れた状態で保存できますし、電子レンジもOKなものがあるので食べきれずに鍋に残っているご飯をそのままレンジで温め直すこともできます。
残ってしまったご飯をタッパーやラップなどで包んで保存するのはめんどうですが、鍋ごと保存したり温めなおせるのはズボラな私にも使いやすそうだと感じました。
土鍋のメリット
あなたが土鍋を使うメリットは火加減をしっかり調節しながら自分好みのかたさや味わいのご飯を炊くことができることです!
あなたが自分で火加減の調節ができるという場合に土鍋を使えば、あなた好みのふっくらもっちりしたご飯を炊くことができるのでひと手間かけておいしく食べたいときにおすすめです。
また土鍋タイプは内側の蓋がないものが多いので、使い終わったあと洗うときの手間が少なくて楽チンです。
炊飯鍋のデメリット
炊飯鍋は本体が分厚いものが多いので、熱伝導率は土鍋よりも低くご飯を火にかけてから沸騰させるのにやや時間がかかる場合があります。
また炊飯鍋は分厚めに作られているぶん本体は土鍋よりも重い場合があるので持ち運ぶときには少し注意が必要ですね。
土鍋のデメリット
土鍋ご飯を炊くときにそこまで高いテクニックを必要とするわけではないと思いますが、火加減を調節して炊き上がりまでご飯を見守ってあげないといけません。
ご飯に火が通ってきて沸騰する前後はとくにしっかり火加減をコントロールしてあげないと、鍋から中身が吹きこぼれてしまう場合があるので注意が必要です。
炊飯鍋や土鍋でご飯をおいしく食べるためのポイント
炊飯鍋や土鍋でご飯を炊くときに考えられるメリットやデメリットを見てきましたが、お鍋でご飯を美味しく炊くためどのようにすればよいかポイントを今から一緒に見ていきましょう!
炊飯鍋や土鍋でご飯を美味しく炊くためにはお米を洗って水にひたす段階、火にかける段階、ご飯を蒸らす段階の3つに重要なポイントがあります。
お米を洗ってから水にひたすときのポイント
最近のお米は精米の技術が優れていてそれほど念入りに洗う必要はなくなってきているので、2〜3回ほどでじゅうぶんだと思います。
またお米は簡単に水を吸うわけではないので、1回目の水洗いも焦らずお米をわしづかみにするようにしてかき混ぜていきましょう。
次にお米を水にひたす工程ですがここが重要なポイントで、30分〜1時間冷蔵庫に入れてしっかり水につけておくことが大切です。
この段階でお米に水をしっかり吸わせておくことで、炊き上がったときふっくらしてツヤのあるおいしいお米に仕上がります!
もしお米をどのくらい水につけているかわからなくなってしまった場合は、水につけたお米に丸みが出てきて白くなっている状態が取り出すタイミングの目安になります。
火にかけるときのポイント
水にひたしたお米を火にかけていきますが、このとき中火または弱めの中火でじっくり加熱していくのがポイントです。
炊飯鍋でも土鍋でも沸騰するまでは中火から弱めの中火で加熱していきますが、吹きこぼれてしまうのが心配な場合は蓋をあけて中を見ておくといいと思います。
鍋が沸騰するまでに炊飯鍋は10分〜14分、土鍋で12分〜15分と少しですが差がありますのでこれを目安に加熱していきます。
土鍋のほうは沸騰したら弱火にして少したつとチリチリ音が聞こえはじめてご飯の炊けている香りが出てくるので、香りが少し香ばしくなってきたら火を止めましょう。
ご飯を蒸らすときのポイント
火を止めたらご飯を蒸らしていきますが、そのまま蓋をあけずに15分ほどおいておくのがご飯を蒸らすときのポイントです!
この工程でご飯が水分をしっかり吸い込みふっくらしたご飯ができあがりますが、蒸らしすぎてしまうと蒸気が冷えて水に戻ってしまいご飯が必要以上に水分を吸ってしまうので注意が必要です。
まとめ
- 炊飯鍋と土鍋でご飯が炊き上がったときの味やかたさに違いがある
- 土鍋で炊くとシャキッとしたかためのご飯に仕上がりやすく、炊飯鍋で炊くとふっくら柔らかく仕上がりやすい
- 炊飯鍋は細かい火加減が必要なくラクにご飯が炊ける
- 土鍋は火加減をしっかり調節して自分好みの仕上がりにしやすい
あなたに合ったお鍋を選んで、ひと手間かけたおいしいご飯をぜひ楽しんでみてくださいね!
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