冬の寒い日に屋外で作業するのはとても寒いですよね。
私は、冬に屋外で作業していた時は、ユニクロのヒートテック素材を使った製品、「超極暖」インナーシャツで作業していました。
かなり暖かく感じて、いつまでも使いたいと思っていました。しかし、桜がつぼみをつける季節になると、大量に汗が出ました。
これは不快ですし、逆に冷えてしまいそうなので、できれば避けたいです。
一体いつまでヒートテックを着ることができるのでしょうか?
ヒートテックには3種類の機能があり、汗をかき過ぎないように、使用環境によって使い分けることで、冬(12月~2月)から春先(3月中旬)まで着られます。
ついでに、「ヒートテックはいつまで長持ちして買い替えなくてよいか」についてもまとめてみました。
ヒートテックをいつまで着るかの目安は3月中旬まで
ヒートテックをいつまで着るかの目安は春先(3月中旬)ぐらいまでです。
なぜかというと、汗をかき過ぎないように、寒すぎないように着ることが可能なのが、3月中旬ぐらいまでだからです。
暖かいからといって、いつまでもヒートテックを着続けることはできないのです。
いつまでも着続けることができない理由について、これからご説明していきましょう。
汗をかき過ぎてはいけない理由
人体では、常に皮膚から水蒸気が発生しています。汗だけではありません。
皮膚から出る水蒸気に加えて、呼吸で口から吐き出されるものも合わせると、1日に【1リットル以上】放出されているそうです。
活動量や温度によって水蒸気量の増減は大きいそうです。
ヒートテックは、その水蒸気を取り込んで液体にし、発熱させ、うまく逃さず保温に使います。これがヒートテックを着る最大のメリットです。
デメリットは、汗をかき過ぎると次々に水分に変わっていき、ヒートテックの繊維内に水分が増えていきます。そして汗を取り込みにくくなります。
汗を取り込まないので発熱しにくくなりますし、水分が多いので、乾きにくくなります。
乾かないと不快ですし、逆に冷えてしまうかもしれません。
上着は脱ぐことができても、たくさん重ね着している場合、下着を替えることはなかなかできません。
汗をかき過ぎる場合は、ヒートテックの着用はやめておく方がよいでしょう。
活動量に応じて発熱量が変わります
ヒートテックは人体から発生する水蒸気を取り込んで発熱させています。
人体から発生する水蒸気量は、活動によって大きく変わります。
ほとんど体を動かさない場合と常に動かす場合では、水蒸気量が何倍も変わってきます。
もちろん体を動かしている方が水蒸気の発生も多いです。
つまり、体を動かしている方がヒートテックによって発熱しやすくなります。
体を動かすと、筋肉に熱が発生しているので、さらに暖かくなります。
しかし、油断は禁物です。ここで汗をかき過ぎてしまうとやっかいです。
また、人体から発生する水蒸気量は温度にも依存し、温度が高いほど水蒸気量も多くなります。
この場合もヒートテックで発生する熱量が大きくなりやすいです。
あまりにも温度が低いとヒートテックで発生する熱量は減少し、発熱効果も小さくなってしまいます。
発熱効果を大きくするには、暖かい空気の層が保持できるような服装選びこそ大事なのですね。
活動する環境で保温力が変わります
屋内と屋外では、保温力がかなり違います。保温力の差は3種類のパターンが考えられます。
- 「屋内」にずっといる
- 「屋外」にずっといる
- 屋内と屋外を行き来する
屋内にずっといる場合、空気の流れは小さいです。ヒートテックの保温力が十分に生かせる環境です。防寒対策も、ほどほどで充分だと思います。
屋外にずっといる場合、これが難しいです。私は2月に、屋外の日陰でほとんど体を動かさない作業に携わったことがあります。
かなり厚着していたので、最初はまだ暖かったのですが、時間の経過とともに、どんどん体が冷えていきました。
その時はインナーにヒートテックを着ていませんでしたし、防風効果の大きいアウターも着ていませんでした。
今でしたら、もう少しなんとかできたのではないかと思います。
ダウンジャケットのように、空気をたくさん取り込めて、防風効果もあるコートが着たくなるようなシーンです。
アンダーウェアももちろん、空気がたくさん取り込めるものを選んで着るべきでしょう。
私は太ももにピッタリとくっついた感覚が気持ちが悪いのであまり身に着けませんが、ヒートテックのタイツもあります。
このような凄まじい環境にはヒートテックのタイツがオススメです。
それに加えて、靴下や靴も一緒に暖かいものを用意しましょう。
屋外では、時間の経過とともにどんどん熱が奪われてしまいます。
しかし、屋内に戻れば暖かくなります。しっかり防寒対策をしていると、逆に暑くなってしまうのです。
汗をかき過ぎすに寒くならないような着分け方が可能
ヒートテックには、保温力に応じて、3段階のラインナップがあります。
汗をかき過ぎず、寒くならずに着こなすことが可能です。
- 「普通」のヒートテック
- 「極暖」エクストラウォーム
- 「超極暖」ウルトラウォーム
まず「普通」のヒートテックについて説明していきます。
「普通」のヒートテックは水蒸気を吸収して発熱させる機能、熱が取り込みやすい機能など、高い保温性能保有素材です。
水分を吸収するので、肌触りが良いのです。しかし、皮膚が乾燥しすぎる感じもします。
毎年冬になると、新製品が発売されます。上記の気になる傾向も改善され、「しっとり感」が向上しているようです。
ヒートテックのラインナップでは、1番暖かさが弱い製品です。
次に「極暖」エクストラウォームについて説明します。
「極暖」は、「普通」よりもさらに、空気を溜める量が増えています。
発熱機能や保温機能といった、素材の配合を替えて実現しているそうです。
保温力の数値が「普通」のヒートテックの約1.5倍になるそうです。つまり、約1.5倍暖かいことになります。
最後に「超極暖」ウルトラウォームをご説明していきましょう。
「極暖」に比べてさらに約1.5倍の暖かさになっています。
「普通」のヒートテックに比べれば約2.25倍暖かくなります。
「普通」や「極暖」の製品に比べて少し厚めの生地になっています。空気を溜めこむ空間を増やしています。
ヒートテックはいつまで着ることができるのか?
ヒートテックを着ることができるのはいつまでなのかというと、一般的に12月初めから3月中旬くらいまででしょう。
つまり、冬の寒い時期、汗をかき過ぎない期間になります。
ヒートテックをいつまで着ることができるかについて、これまでご説明してきました。
そのことから、どのくらいの時期まで大丈夫なのか考察できると思います。
12月初めになると急に朝晩冷え込むようになり、昼夜の温度差も大きくありません。
寒さにまだなじんでいないこの時期こそ、ヒートテックを着始めるタイミングです。
3月下旬になると、2月の厳しい寒さが和らぎ、日差しも強く感じるようになります。
昼間の温度が急上昇しますので、ヒートテックを着ていると暑くなってきます。
かなり汗をかくようになったら、そろそろ普通の肌着に変えるタイミングです。
前述の通り、ヒートテックには機能面で【3種類】ラインナップがあります。
「どれを着るか」によって、いつまで着ることができるのか違ってくるのです。
また、「どのような環境で活動するか」によっても、いつまで着ることが可能か変わってきます。
さらに、「どのような着こなしをしているか」でも変わっていきます。
大部分が室内での活動の場合
ずっと室内に居る場合には、極暖や超極暖ではない「普通」のヒートテックを着るのがよいでしょう。
暖房が効き過ぎているとか、運動してそのままの時は、汗をかきやすいので注意しなければなりません。
汗をかきやすくなったら、ヒートテックを着る季節は終わりになります。
目安としては、急に寒くなり始めて、まだ寒さ慣れしていない時期から、日中は気温が上がり、日光も差し込んで、暖かさを実感できる季節までです。
目安に該当する時期は、一般的には12月上旬から3月中旬あたりまでです。
室内と屋外を行き来する場合
まだ冬の初めにあたる12月でも、日差しは弱いので、屋外の活動で寒く感じることが多いでしょう。
「普通」のヒートテックでは寒く感じると思います。そのような場合は「極暖」を着た方がよいでしょう。
12月よりは、3月の方が寒さに慣れていますし、日差しが強くなっています。
「極暖」を着るのは12月~2月、3月は「普通」のヒートテックで良いと思います。
ほとんど屋外の活動の場合
1月下旬から2月いっぱいは寒気も強まり、相当冷え込むので、外出が億劫になりますね。
一日中外で作業する場合、特に日陰にいると、どんどん体が冷えてきます。
強い風が吹いていると、体感温度も低く感じ、さらに厳しい状況になります。
体を動かしているのに関わらず、汗がかきにくい環境では、「超極暖」を着ていても問題ないと思います。
工事現場入り口で交通誘導のガードマンさんを見かけることはありませんか?
このような作業をしている人だったら、ただでさえ寒い季節なのに、夜勤もありそうです。
屋外で作業をしている人ならば、12月~3月の間、「超極暖」は着ていても問題ないと思います。
着こなし方の工夫
ヒートテックは、皮膚から発生する水蒸気を取り込んで発熱させる、これが大きな特徴です。
この優れた機能を効率よく利用するためにはどのように着こなせばよいでしょうか?
体内から発生する水蒸気をなるべくたくさん取り込むことが重要です。
ご自身の体形に合った、ぴったりしたヒートテック製品を着ましょう。
ゆったり目ではなく、サイズに対してジャストフィットです。
ヒートテックは熱を逃しにくいので、保温効果も高いという、もうひとつの大きな特徴があります。
しかし、さらに徹底的に暖かくしようと思うのなら、何枚も重ね着するとよいでしょう。
「空気が貯まる層をたくさん作ること」が保温効果を高めるポイントですので、重ね着することだけでも保温効果が高まります。
インナーの上に着る服も、保温効果が高い素材でできた服を選ぶとさらによいでしょう。
例えば、フリースやセーターなどは、ユニクロでヒートテック製品を買うついでに一緒に購入できますね。
一番外に着る服は、貯まっている暖かい空気を逃がさないよう、風通りしにくい服がよいでしょう。
街でよく見かけるダウンジャケットは、これ自体保温性が高く、防風効果もあります。
ユニクロではアウター用でフリースを販売しています。フリースを利用するのもポイントです。
体を動かしているうちに暖かくなってくると、ダウンジャケットでは暑すぎてしまう場合もあるからです。
フリースの場合は通気性があるので、ダウンジャケットならば暑過ぎてしまう状況でも、フリースだと大丈夫というケースもあるでしょう。
さらに、手首と首の周辺から、暖かい空気を逃がさないように工夫するとよいでしょう。
手首のあたりにマジックテープがついていて、袖口をタイトに閉めることができるアウターもあります。マフラーを使うことも効果が大きいです。
ついでにもう1点。当たり前のことですが、顔や頭を防寒していないと、ここから真っ先に冷えていきます。そんな時は帽子・耳当てを着用するとよいでしょう。
気候やシーンに応じて暖かい空気の保ち方を調節すれば、真冬、春先関わらず、ヒートテックが着こなせそうですね。
ヒートテックはいつまでもつのか?長持ちさせる工夫
ヒートテックはいつまでもつのかというと、「ヨレヨレになるまで」です。
「いつまで」という言葉が何度も出てきていますので、ついでにヒートテックはいつまでもつのか?」という観点から、買い替えの時期について考察します。
いつまでもつかという判断方法は、ヒートテックの発熱が弱くなっていないかどうかです。
それはどのような状態であるかというと、体への密着力が低下し、発熱も弱くなった時です。
つまり、ヒートテックがヨレヨレになったら買い替え時ということです。
服が伸びてしまうタイミングは洗濯の仕方、洗濯回数で変わります。
インナーなので洗濯する回数は他の衣服よりも多くなってしまいます。
あまり痛まないように洗うしかないですね。
例えば、洗濯機にある全自動モード、常温水を使い、他の衣類と合わせて洗濯し続けたとします。
何回洗濯したら生地が伸びてしまうのか、具体的に判断することはできません。
いつまでもつかは、指定された通りの水温、痛まないようにネットに入れる、刺激が少ない洗剤で洗濯する、といった「伸びない努力」で決まります。
まとめ
- 着るのをやめるタイミングは3月中旬ぐらい
- 屋内で活動するのであれば「普通」
- 屋外で活動するのであれば「超極暖」
- 屋内と屋外を行き来するのであれば「極暖」
- 体にジャストフィットしたものを着ると最大の効果が得られる
- 生地が伸びてしまったら、発熱効果が小さくなる可能性がある
ユニクロのヒートテックは、おそらく毎年冬になると新製品を発売すると思うので、年々オールマイティーな製品なっていくことでしょう。
そういう意味では、シーズン毎にヒートテックを買い替えてみるのもいいかもしれませんね。
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