クローゼット内は湿気が溜まりカビも発生しやすいので、常に除湿しておきたいところですよね。
特にスーツなど、クリーニングするまでに数回着用する衣服をクローゼットへしまうと、多湿になります。
クローゼットの除湿は念入りにしたいけど、コストがかかるし…。
たしかに使い捨ての除湿剤だと、何度も交換するため出費もかさみますね。
繰り返し使える方法なんてないよね?
除湿のためクローゼットで繰り返し使える製品はある!
クローゼットにはついつい服を詰め込んでしまいがちですよね。
そうするとクローゼット内の通気も悪くなり、どんどん湿気が溜まります。
密閉されたクローゼットという空間が多湿になるとどうなるか。
そうです。色とりどりのカビが発生してしまいます。
こんな恐ろしい事態を防ぐため、除湿剤が欠かせません。
実は、クローゼットの除湿に繰り返し使える製品があるのです!
冒頭でもお伝えしましたが、繰り返し使えればコスト削減も狙えますよね。
ただし、繰り返し使うにはきちんとしたメンテナンスが必要です。
その方法について以下でくわしく解説していきます!
繰り返し使えるといっても寿命はありますので注意も必要です。
天日干しタイプ
天日干しタイプなら、定期的な天日干しで繰り返し使えます。
天日干しで繰り返し使うには、「シリカゲルB型」という物質でできていることが絶対条件です。
除湿剤はほとんどが、「シリカゲルB型」という物質を主成分としています。
「シリカゲルB型」は、物質の表面に小さな窪みが沢山あり、そこへ水分を取り込むことで、乾燥させています。
この仕組みを逆手にとって、窪みに溜まった水分を放出させれば、乾燥材として再利用できるのです。
ここで注意してほしいのは、直接日光に当てられない場合、天日干しの効果を得られないことです。
例えば、北窓のワンルームなど、日差しがほとんど届かない環境で乾燥させる場合です。
十分な日差しがないと、乾燥するまで長時間必要ですし、乾燥し切れない場合もあります。
また、直射日光に当てないと、紫外線による殺菌効果が得られないというデメリットもあります。
加熱乾燥タイプ
こういったタイプは、メンテナンス時に通電して乾燥させます。そのため、繰り返し使用できます。
ただし、乾燥装置として使用する場合には電気を使用しません。
乾燥させるための電気回路が製品に組み込まれているので、製品としては天日干しタイプよりも形状が大きくなります。
クローゼット内で使用するためにはこの形状が問題になります。
クローゼット内の床に置くことになると思いますので、衣服の表面を直接乾燥させることは難しくなります。
メンテナンスはラクですが、導入時にかかる費用は、天日干しタイプより高価になります。
また、メンテナンスの頻度も、天日干しタイプより多くなります。
木炭タイプ
主成分が炭であったり、炭自体を除湿剤として使ったりするタイプも、繰り返し使えます。
湿度が高いときは吸湿し、湿度が低いときは水分を放出するので、適切な湿気を保持できます。
天日干しをしたり、加熱乾燥したりしなくても良いタイプです。
「炭」は、臭いも吸収することで有名な物質ですね。
靴棚や靴の中に入れて使用する製品が多いようです。
使い捨てタイプは繰り返し使えない
最後に、使い捨てタイプの除湿剤についても説明しておきます。
このタイプは高い除湿効果を持った製品が多いです。
シートの形状になったタイプもありますので、衣服の乾燥に向いています。
ただし水分を吸収したら、化学反応によって別の物質に変化する性質を利用しています。
したがって水分を吸収するほどに、乾燥剤の性能は無くなっていき、元には戻りません。
除湿がクローゼットで適切にできるアイテムの選び方
クローゼット除湿をより効果的に行うなら、アイテムの選び方が重要です。
クローゼットの除湿に最適なアイテムを選ぶなら、ハンガータイプ一択です。
なぜなら、クローゼット除湿に最も効果的な方法が、衣服と衣服の間にある湿気をとることだからです。
まず、クローセットの中はどのような環境であるか想像してみてください。
「狭い空間で風通しが悪いので、熱や湿気がこもりやすい」これにつきますね。
こういった環境では、たった数日でもカビが繁殖してしまう可能性があります。
なぜなら、カビの後発条件に「高温多湿」が挙げられるからです。
例えば、クローゼット内の床に乾燥剤や除湿剤を設置したとしましょう。
それらによって、その周囲は湿気が大分とれて湿度も適切になるはずですよね。
しかし私はこの方法で、クローゼットへ収納していた衣服にカビが生えてしまったのです!
なんと、クローゼット内でカビの繁殖に貢献してしまうのは、衣服表面の水分・湿気だったのです。
したがって、衣服表面ではない場所の湿度はいくらとってもあまり意味がありません。
クローゼットや、収納している衣服の防カビなら、衣服の表面を直接乾燥させるこれが重要です。
クローゼット内の床に乾燥剤を設置したり、定期的に扉を開けて風通ししたりするのも、除湿効果があります。
しかし、ハンガーに吊るした衣服が密集した状態では、衣服表面の水分・湿気まで取り除けないのです。
したがって、クローゼット内に使用する除湿剤ならハンガータイプが最適です。
設置方法としては、衣服と衣服の間につるすことが最も効果的でしょう。
この除湿剤のハンガーに直接衣服をかける人がいるようです。
通販サイトの商品レビューを見ると、そのように使いたいのに、衣服がかけらないと怒っている書き込みを時々見かけます。
ハンガーの形状は製品によって様々ですし、そもそも除湿剤シート以上の重みに耐えることを想定していないので、衣服を直接かけるのは避けた方がいいと思います。
クローゼット以外の選び方
クローゼット内の湿気を効果的に排出するならば、選び方が重要だとお分かりいただけたかと思います。
本記事では、クローゼットの除湿を中心にご紹介しています。
しかしもちろん、クローゼット以外で効果を発揮しやすい除湿剤も数種類あります。
以下にいくつかご紹介いたしますので、こちらもご覧ください!
薄いシートです。厚みのある製品が使えない隙間に挿入し使います。
タンスや棚の隙間で使用するのに向いています。
和服用途で、サイズが大きいシートタイプもあります。製品の大きさ(表面積)は様々です。
一般的な性能としては、面積が大きいシートほど除湿効果が向上すると考えられます。
もちろん、枚数を増やしていくほどに除湿効果が向上するでしょう。
このシートタイプに、プラスチックや紙で出来たハンガーが取り付けてあるものを先ほどご紹介しました。
ハンガーは着脱できるものもあります。クローゼット用として売り出されている製品のほとんどがハンガー付きシートタイプです。
シートタイプよりは厚みがありますが、クローゼットのように乾燥剤の厚みが気にならない場所で使うような製品が多いです。
具体的な場所でいうと、靴棚や、靴の中などですね。
防湿タイプは様々ですが、靴の中に入れるものとしては、脱臭効果もある「炭」を材料とする製品が多いです。
除湿をクローゼットで効果的に行うためのポイント
繰り返し使える除湿剤や、クローゼット除湿にぴったりな製品はおわかりいただけたでしょう。
せっかくクローゼットを除湿するなら、最大限効果的に行いたいですよね。
そこで、除湿をクローゼットで行うときの、効果的なポイントもお伝えいたします!
クローゼットに溜まる不要な湿気を効果的に取り除くなら、以下へ注目しましょう。
- 十分な除湿力があるか確認する
- 除湿力の保持期間を確認する
- 除湿以外の付随効果を確認する
「除湿力?」と思われたあなた。あまり耳慣れない言葉ですよね。
除湿力は、「どこまで湿度を下げられるか」「いつまで除湿力を保持できるか」という2つの要素があります。
それではこれから、1つずつ解説していきます!
十分な保湿力があるか確認する
まずは、ご自宅のクローゼット容量にあった保湿力があるか確認する必要があります。
クローゼットにぴったりなハンガータイプの除湿剤を使っていても、容量をカバーできなければ意味がありません。
除湿力を考えるにあたり、カビの発生条件を「(株)衛生微生物研究センター」HPで調べてみました。
カビが成長していく条件は、湿度が【80%RH 以上】がベストになるようです。
温度次第ですが、【70%RH】あれば活発に活動を開始します。
この状態が【数日~1週間程度】も続くと衣服にカビが繁殖してしまうかもしれません。
逆に考えると、衣服の表面で、【60%RH未満】を保持出来れば問題なさそうですね。
冬や春先の乾燥状態のように、頑張って湿度を【30%RH~40%RH程度】まで落とす必要はないのです。
不思議なことに、製品カタログではそのような数値が載ってません。
専門的な数字をカタログに載せたところで、それを見て買うことはほとんどないのです。
製品カタログへ記載してある吸湿性能に関する内容は、下記のようなものが多いです。
この例の場合、実際に使っているクローゼットがこれよりも広い場合は、サイズをメジャーで測って、例えば【90x55x180cm】だったとします。
各数字をかけて1,000で割ると、【90x55x180÷1,000=891L (リットル)】 なので、約900Lとして、【900÷600=1.5倍】のシートを使います。
また、衣服を詰め込み過ぎている場合も、シート枚数を多くする必要があるでしょう。
クローゼットの容量や、収納量にあった除湿力を確保することで、より効果的に除湿できます。
除湿力の保持期間を確認する
次に、どのような除湿剤が、どれぐらいの期間除湿力を保持しているのかを説明します。
除湿力の保持期間を把握していることで、効果的にクローゼット除湿ができます。
使い捨てタイプは、短時間で湿度を【60%RH以下】まで下げるものが多いです。
その代わり湿気を吸収できる時間が短くなっています。
環境によりますが、1か月もたない製品もあります。
よって、コストパフォーマンスは、繰り返し使うタイプよりも劣ります。
こちらは、使い捨てタイプほど急激に湿度を下げることはできません。
しかし、冒頭でお伝えしたとおり、数か月に1度天日干しして乾燥させれば、再利用可能になります。
製品によっては、天日干しのお知らせサインが出ますので、そのタイミングで天日干しすればよいと思います。
前述の通り、繰り返し使うにしても、約1年程度という寿命があります。
加熱乾燥タイプは、除湿力が天日干しタイプと同等のものもあれば、それより弱い製品もあります。
乾燥させるの頻度は、天日干しタイプより多くなります。
繰り返し使えるタイプですから、半永久的に使えます。
ただし、先述のとおり、この加熱乾燥タイプは、除湿力よりも形状に問題があります。
したがって、都合の良い場所に設置出来ず、クローゼットで使う乾燥剤としては、選択肢に入れづらいかと思います。
除湿以外の付随効果を確認する
クローゼット容量や収納量に対し十分な除湿力があり、保持期間も適切であると確認出来たら、付随効果も確認します。
もちろん、クローゼットを除湿する目的や狙う効果は、「湿気をとること」ですね。
しかし、除湿することで、別の効果も発生します。
例えば、防ダニ効果です。ダニもカビと同じように、高温多湿で発生しやすいです。
したがって、湿度が低いとダニも発生しにくくなります。
また、ダニが嫌うような臭いを発生する物質を配合した乾燥剤もあります。
そのような製品の場合は、積極的にダニ予防をアピールしています。
先ほどお伝えしたように、木炭製の除湿剤なら、脱臭効果も期待できますね♪
除湿剤のクローゼット用ならニトリで入手可能!
クローゼット内の衣服はハンガーで横に重なっていますよね。
また、カビは衣服の表面に繁殖するわけですから、衣服の表面の除湿に特化すべきです。
したがって、クローゼット内で除湿剤として使用するのは、ハンガー付きシートタイプがベストだとお伝えしてきました。
どこで手に入る?ニトリとか行きやすいお店にあれば良いけど…。
今回は、価格も安く除湿力や使用期間等、情報が明確なニトリ製品をピックアップしてみました。
クローゼット除湿に効果的で、まさにお値段以上な製品です。
ぜひチェックして、快適なクローゼットライフへ活かしてくださいね!
くり返し使える消臭除湿シート
こちらは、シート【1枚399円】で購入できる除湿剤です(ニトリネット価格)
サイズ | 【幅24×奥行1.5×高さ51cm】 |
重量 | 【約140g】 |
使用期間の目安 | 【1年】 |
除湿能力 | 【容量600L(サイズ例:約60×55×180cm)】の場合、シート【2~3枚】 |
サイズ例によると、会社や学校等によくある細長い鉄製ロッカータイプの大きさで、【シート3枚】を使うことになります。
【シート3枚が約1,200円】で約1年使える、というのがおおよその目安のようです。
家庭のクローゼットですと、これより2倍~3倍の広さがあります。
したがって【1年で2,400~3,600円程度】かかりそうです。
しかし、【1か月換算で400円以下】で済むと考えれば、高価な製品ではないということが分かります。
長い目で見るとお得なのではないでしょうか?除湿することで防カビ防ダニできると考えれば、お安いものですね。
この商品で防カビ効果は充分だと思いますが、環境によっては上手くいかない場合もあるでしょう。
クローゼット内の環境は、クローゼット周辺の環境によっても変化します。
例えば、日当たりの悪い部屋にクローゼットがあるとします。
日当たりが悪ければ、部屋自体湿度も高めですよね。
そうすると、クローゼット内はさらに湿度が高くなっています。
そんなときは、除湿シートを増やして使用する必要があるかもしれません。
また、時々クローゼットを開放して換気することも効果的です。
衣服と衣服の間隔をできるだけ開けることも、除湿し易くなるでしょう。
そのために、断捨離を実行したり他の収納スペースを活用したりすることもおすすめです。
まとめ
- クローゼットの除湿に繰り返し使える製品がある
- クローゼットの除湿に最適なアイテムはハンガー付きシートタイプ
- 除湿効果を最大限引き出すなら「除湿力」「保持期間」「付随効果」もチェック
- ニトリでクローゼット用除湿剤を入手できる
今回は、クローゼットの除湿で繰り返し使えるアイテム等をご紹介しました。
適材適所でアイテムを選び、効果を最大限引き出す使い方ができると良いですね。
生活環境の見直しでも、間接的な除湿効果が期待できそうです。
この記事が、あたなのお役に立てれば幸いです!
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