観葉植物は、日々のストレスで砂漠みたいに荒れ果てた心を和ませてくれますよね。
また、十種十色のユニークな姿は室内も華やかにしてくれます。
しかし、室内で観葉植物を育てる以上、どうしても立ち向かわなくてはいけない問題が一つ。
そう、虫です。黒かったり、細かかったり、密集したり、飛んだりするあいつらです。
虫が湧くと植物の成長や見栄えにも悪影響ですし、気分も落ち込みますよね。
しかし、ご安心ください!室内で観葉植物を育てるなら、「虫が寄り付かない環境を作ること」と「虫が付きにくい植物を選ぶこと」で虫対策できます!
というわけで今回は、具体的な対処法や虫が湧く原因についてご紹介します。
対処法を知れば、あなたは植物に湧く虫なんぞに動じなくなっているはずですよ。
観葉植物を室内で育てるなら2通りの虫対策が必要!
虫を発生させずに、室内で観葉植物を育てるにはどうすればいいのでしょうか?
これには、2つの方法があります。1つは「虫が寄り付かない環境を作ること」、そしてもう1つは「虫が付きにくい植物を選ぶこと」です。
ここでは「簡単にできる」+「虫に触れる必要一切なし」な虫対策をいくつかご紹介します!
それぞれ詳しく解説していきますので、ぜひチェックしてくださいね♪
虫が寄り付かない環境を作る
室内で育てている観葉植物に寄ってくる虫は、以下のような環境を好みます。
- 湿度が高い場所
- 受け皿の水
- 有機質の土
- 乾燥している葉
しかしこうしてみると、「これ、虫の倒し方を考えなくても、環境の方を整えたら虫は出ないんじゃない?」と考えられませんか?
そうです。虫は育て方、育てる環境に気を配ることで発生を抑えることができます。
したがって、、ここでは虫が寄り付かない環境の作り方を見ていきます。
通気性のいい所に観葉植物を置くことで、植物を過度な湿気から守りましょう。
また植物を光の当たる場所に置くことで、植物はすくすく育ち、虫や病気にも強くなります。
ただし直接風や日光に当てたいからという理由で室内にある観葉植物を屋外に出すと、外にいる虫が植物に寄ってきてしまうのでやめましょう。
部屋の中に植物を置きつつ、場所を見極めるのが大事です。
「風はほどよく(直撃でなく)当たるか」「植物にとって十分な量の光が当たりそうか」を考えつつ置きましょう。
また葉っぱが密集しているときは、適宜葉っぱを摘み取って湿気がこもらないようにしてください。
余計な葉っぱを取り除くことで、植物全体のコンディションもよくなります。
観葉植物の鉢の下に水が溜まったままになっていると、虫が水を飲みに来たり、卵を産み付けたりと虫を呼び込む原因となります。
受け皿に水が溜まっていて、いいことはほぼないと言っていいです。
溜まった水はこまめに捨てましょう。鉢が重くて受け皿を動かせない場合は、布巾等を使って水を吸い取るのが効果的です。
元気な植物を育てるために、肥料や土選びはとても大切です。
しかし、有機質の土を多く使ってしまうと虫が来やすくなってしまいます。
こういったものを多用するのは、なるべく避けた方が無難です。
無機質用土には、赤玉土、鹿沼土など種類があります。
「加熱殺菌済み」といった記載がある土もあるのでこういったものを選ぶとよいですが、その分栄養には乏しいので、適宜肥料類で栄養を補う必要があります。
使う肥料も堆肥のような有機肥料よりは、化成肥料を使う方が望ましいです。
また肥料をあげすぎてしまうとかえって植物が弱ってしまうこともあります。
肥料をあげるとき、選ぶときは、植物にとって必要な量や、使うタイミングには注意するようにしましょう。
葉水とは、霧吹きなどを使って葉っぱの表面を湿らすことです。
葉っぱを濡らすことで、乾燥した葉っぱを好む虫を予防できます。
枯れた葉っぱが植物に付いている、土の上に落ちているというのも虫がやって来る原因になりますので、こまめに取り除くようにしましょう。
虫が付きにくい植物を選ぶ
植物を育てる環境作りに注意することも大切だとお分かりいただけたでしょう。
しかし、「一個一個気にしながら植物を育てたくないやい!」という面倒くさがりなあなたにおすすめの方法もあります。
それは、最初から虫が湧きにくい植物を選んで育ててみるという手段です。
人間の食の好き嫌いのように、虫にも好きな植物、苦手な植物があるのです。
そのため、虫が苦手な植物を選べば、自然と虫の発生は減ります。
虫を寄り付かせにくい植物にはこんなものがあります。
虫はハーブ系の植物をあまり好みません。ペパーミントもハーブの一つであり、しかも生命力が抜群に強く、育てやすいです。
防虫効果があるだけではなく、すっきりした香りでも、見た目でも、時には料理でも私たちを楽しませてくれる、まさに一石四鳥な植物ですね。
サンスベリアの葉は頑丈で、乾燥に強いです。そのため乾燥した葉っぱを好む虫がやって来るのを防ぐことができます。
しかもサンスベリアは空気清浄力が高い植物として知られています。
虫にも強く、部屋の空気もきれいにしてくれるというとっても頼もしい植物です。
ガジュマルは南国にある木のようなイメージがあるかもしれませんが、ちゃんと室内でも育ちます。
日光が大好きな、育てやすい植物です。虫も付きにくいとされています。
ちなみに沖縄ではガジュマルには精霊が宿る木とされており、そこから「幸せを連れて来る木」と呼ばれることも。
ガジュマルを育て始めたならば、家に居ながら南国のエキゾチックさや神秘的な力を感じ取れること間違いなしです。
もしかしたらおうちに幸運が舞い込んでくるかもしれませんね。
観葉植物の中には、土がなくても育つものもあります。
この、土なしで行う育て方をハイドロカルチャーといいます。
好きな容器を使って育てることができるので、ガラスの容器を使えば水やりのタイミングや量がわかりやすいです。
また、好きなデザインの容器を使えるため、インテリアとしての幅が広がるといったメリットもあります。
さて、このハイドロカルチャーで、土の代わりに使うもの(ハイドロボールなど)は無菌無臭であり、虫を寄り付けません。
したがって、虫が卵を産み付ける心配もないのですね。
つまりハイドロカルチャーなら虫を呼ばないで植物を育てられます。
このパキラという植物もハイドロカルチャーによって育てることができる植物です。
しかも植物そのものが頑丈なので、ハイドロカルチャー初心者にもオススメです。
ただし傷んだ水をそのままにしておくなどで虫が発生する可能性はあるのでご注意を!
観葉植物を室内で育てるときの虫発生原因4選!
室内で観葉植物を育てる場合に有効な、虫対策2つをご紹介しました。
そもそも、観葉植物に虫が湧く原因はなんでしょうか。あなたも、「室内で育てているのに…」と思われたことがあるのでは?
そうです。一口に虫が湧くといってもそこにはいくつか原因があります。虫の種類によってその発生理由も様々です。
ここからは、室内で育てている観葉植物に虫が湧く代表的な原因を4つご紹介します。
湿度が高い
観葉植物に水をやりすぎたり、じめじめした部屋へ植物を置いておくと虫は発生しやすくなります。
虫は湿度が高い環境が大好きだからです。葉っぱが密集しすぎているのも湿気がこもる原因になってしまうのでNGです。
受け皿に水が溜まっている
観葉植物に水をやると、植木鉢の底の受け皿には水が溜まります。
この溜まった水ですが、ここは虫の水飲み場にもなりますし、卵を産むことも出来ます。
しかも植物周辺の湿度も上げるので、虫にとってはとても都合がいいのです。
そのため、受け皿の水をそのままにしておくと虫はどんどん寄ってきてしまいます。
有機質の土を使っている
腐葉土のような有機質の土には植物の成長に必要な栄養分がたっぷり含まれています。
しかし、同時に虫にとっても餌となる生物や物質も多く含まれています。
なんと、土中に虫の卵や幼虫が入っていることもあります。
そのため有機質の土を使って植物を育てると虫が湧きやすくなります。
虫を発生させたくないなら、有機質の土はあまり使わない方がいいでしょう。
葉が乾燥している
上記で「湿度が高いことで虫が発生する」と書きましたが、乾燥のし過ぎもよくありません。
虫の中には水を嫌い、乾燥を好むものもいます。恐ろしいですよね。
特に暖房器具などの利用で、部屋の空気が乾燥気味になる冬場は一層注意が必要です。
観葉植物を室内で育てる時使える虫駆除方法は3つある!
ここまで、室内で育てる観葉植物に虫が湧かない方法と、原因についてお伝えしてきました。
室内ですから余計に、虫は発生しないことがベストですが、虫だってそんなに甘くありません。
わたしたちががんばって対策しても、そこをかいくぐって湧いてくることもあります…。
えっ、対策しても虫が出るの?じゃあ何やっても意味がないじゃないか!
そう思っても不思議ではないです。しかし、だからといって出てきた虫をそのままにしておく方が良くありません!
放っておくと、虫はどんどん増えて、観葉植物への被害も加速していきます!
葉っぱを齧って観葉植物の見栄えを悪くするだけでなく、病気まで運んで観葉植物そのものを弱らせてしまうのです!
そもそも、室内で虫が大量発生なんて絶対に嫌ですよね!
そんなことを防ぐために、ちょっとでも虫を見つけた時の早期駆除法をご紹介します。
大丈夫です。早めに見つけて早めに駆除すれば、室内で育てている観葉植物の虫被害は最小限に抑えられます。
「火種は小さいうちに消す!」の精神で、駆除していきましょう。
異常は見過ごさないように
植物の小さな異変には目を光らせましょう。虫が発生しているサインを出しているかもしれません。
「変に色が変わってる葉っぱはないか?」「葉っぱの裏側に問題はないか?」などを見つつ、水やりするのがベターです。
この時土に異常がないか確認したり、観葉植物の周りも手入れしたりすると、とっても効率的ですよ。
水で流す
先程ご紹介した葉水は、虫の発生予防だけでなく、発生してしまった虫を駆除するのにもグッドです。
コツは葉っぱの表面と合わせて、裏側にも行うことです。葉っぱの裏側に潜む虫を撃退しましょう。
一部の虫は土の中に卵を産むことがあるのですが、こういった虫を駆除するには、鉢ごと水につける方法が効きます。
植木鉢よりも大きいバケツに水をたっぷり入れ、そこに鉢を10分ほど漬けておきます。
こうすることで土の中にいる虫の幼虫や卵を窒息死させることができます。
ただしこの方法をすると、湿気も溜まりますので、湿った土はしっかり乾かしましょうね。
スプレーを使う
一刻でも早く虫を駆除したい人にうってつけなのが、スプレーのような薬剤に頼る駆除方法です。
殺虫スプレーを使えば、虫をパパッと駆除できますよね。
しかし、「室内で殺虫スプレーを使うことが怖い」、「植物にも悪そう」という理由で使うことに抵抗感があるあなた。
そんなあなたは、ハッカ油や木酢液を使ってみてください。
どちらも自然由来で、虫除け効果が期待できる優れものです。
ハッカ油とは乾燥させたミントから抽出された油のことです。
すっきりとした清涼感ある匂いが特徴的で、リラックスやウイルス対策にも使える万能オイルです。
最近は通販やお店でも販売されていることが多くなっていますね。
先ほど、「虫はハーブ系の匂いを嫌う」とお伝えしましたが、このハッカ油もミントから創られているため虫除けに使えます。
ハッカ油数滴と無水エタノール10mlを加えて混ぜたものに、さらに水90mlを加えたものをスプレーボトルに入れたら虫よけスプレーの完成です。
これを植物に使えばたいていの虫を追い払うことができます。
もう一つの木酢液は、木炭や竹炭を燃やしたときに発生する気体を、冷やして液体にしたものです。この木酢液の匂いも、虫は苦手です。
この木酢液を使う際は原液をそのまま使うのではなく、必ず薄めて使ってください。
薄めたものを葉っぱの表面や土に散布して、虫除けをしましょう。
ちなみにこの木酢液ですが、濃度を調節すれば植物の代謝や成長を促進させることもできるのだとか。とても便利ですよね。
まとめ
- 観葉植物を室内で育てるなら虫対策は「虫が寄り付かない環境づくり」と「虫が付きにくい植物選び」の2つでOK
- 室内で育てている観葉植物虫の発生にはきちんと理由がある
- 室内にある観葉植物へ虫が発生してしまっても、早期の対応で被害は抑えられる
「観葉植物は育てたいけど、虫が怖くて踏み出せない…」「大好きな植物に虫が湧いて悲しい…」そんな思いを抱えているあなたはぜひこの記事を参考にしてみて下さいね!
この記事を読んだあなたが、素敵な観葉植物ライフを送れますように。
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