我が家では、空気の乾燥が気になる時期フル稼働する加湿器。
同じように風邪予防目的で加湿器をつけっぱなしにするご家庭もあるかと思います。
毎日頑張ってくれている加湿器、あなたは掃除をしていますか?
加湿器が汚れる主な原因はカビや水垢、カルキです。掃除せず放置していると、部屋中にこういった汚れをばらまくことになるのです。
カビ退治なら台所にあるハイターを使えばあっという間にきれいにできる!
ハイターなら消毒もできるし、感染症対策にもなるし一石二鳥!
あなたもこう考えて、台所で大活躍のハイターをつい使って掃除していませんか?
しかし実は、加湿器の掃除でハイターを使うのは危険です。
クエン酸や重曹で加湿器の掃除をすれば、環境にも人にも優しいものなので、ご家庭でも安心して使うことができますよ。
加湿器掃除にハイターは危険!クエン酸や重曹がいい!
加湿器の掃除ならカビには台所にあるハイター!
ハイターなら消毒もできるし、コロナウィルスの感染対策にもなるし一石二鳥!
果たしてこれらの意見は、本当なのでしょうか?
ハイターは強い消毒力ですから、冷蔵庫内や浴室内のカビ掃除、年末の大掃除の時など、ちょっと大がかりな掃除には大活躍します。
しかし、殺菌作用もあるからと加湿器の掃除にハイターを使用するのは危険なのです。
ハイターの成分が何か、あなたはご存知でしょうか?
ハイターの成分って「次亜塩素酸水」とか「次亜塩素酸ナトリウム水溶液」なんでしょ?
「次亜塩素酸ナトリウム水溶液」と「次亜塩素酸水」で名前も似ているから、人体に害はないんじゃない?
ハイターの主な成分は強力なアルカリ性の「次亜塩素酸ナトリウム水溶液」
手指の消毒に使われる「次亜塩素酸水」とは名前は似ていますが全く異なります。
「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム水溶液」の区別をしっかりしないまま、加湿器の掃除にハイターを使ったとします。
もしハイターの成分が加湿器内へ残っていた場合、発生した空気を吸い込むと呼吸器系の異常が発生する可能性があります。
目に入ると失明の恐れもあるのです。どうでしょうか?
こまめに加湿器掃除をしていても、ハイターを使ったために、知らず知らずのうちに呼吸器系に異常が起きたり、目が見えなくなったりしてしまう…。
想像しただけでも怖くないですか?ゾッとしますよね。
このように、「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム水溶液」は全く違います。
殺菌力が強いからといって、加湿器の掃除にハイターを使うのは呼吸器系や目に異常が起きる可能性があるので危険です。
環境にも人にも優しいクエン酸や重曹で加湿器の掃除をすれば、ご家庭でも安心して加湿器を使うことができますよ。
加湿器掃除をするならクエン酸や重曹が効果的!
加湿器掃除へハイターを使用するのは、危険だとお判りいただけたかと思います。
それでは、一体何を使って加湿器掃除をすればいいのでしょうか?
加湿器掃除に適切なのはズバリ、クエン酸や重曹です。
加湿器の掃除にどんなものが使えるかは、まず加湿器の汚れがどのような種類があるかを知ることが重要です。
加湿器の主な汚れは水道水に含まれる塩素やミネラルなどの水分だけが蒸発した水垢やカルキ、カビなどです。
水垢やカルキは最終的には白く固まり、石灰化して故障の原因になります。
カビはピンク色のぬめりが加湿器の中に発生し、そこから黒カビになります。
加湿器の汚れは主にアルカリ性の汚れが多いです。
したがって、水垢やカルキは酸性のクエン酸水を作って中和すると落ちやすくなります。
また、ピンクぬめりや黒カビは重曹水を作って落とすのがおすすめです。重曹はカビのにおい取りにも効果がありますよ。
加湿器の掃除で使うクエン酸や重曹は100円均一のお店にあります。
お手頃価格ですし、1つあれば他の掃除にも使えるのであると便利ですよ。
加湿器の掃除の効果的な方法は漬け置き洗い!
ここまで、ハイターの危険性や加湿器掃除にふさわしい洗剤の種類をお伝えしてきました。
加湿器掃除をするなら、もう1つ知っておいてほしいことがあります。
それは、加湿器の掃除方法として最も適切なのは、「漬けおき洗い」だということです。
先ほどもご説明しましたが、加湿器汚れの大部分を占める水垢や黒カビなどは、アルカリ性の汚れでしたね。
こういった汚れにはクエン酸や重曹を使うのが効果的です。
しかし、頑固な汚れだと拭いただけでは落ちないこともありますよね。そんなときに効果的なのが「漬け置き洗い」です。
漬け置き洗いなんてしなくても、カビ取りで使うハイターを使えば、1発で汚れが落ちるんじゃないの?
頑固な汚れにはハイターとか強い洗剤が効く!
これはあながちウソではありませんが、強い洗剤は部品を痛めてしまう場合もあります。
また、洗浄成分が残っていた場合、その後の使用で体に影響が出てしまう可能性もあるのです。
その点、クエン酸や重曹ならアルカリ性の汚れは効率的に落とすことができます。
そのうえ、環境にも人にも優しいので、小さなお子さんや年配の方がいるご家庭、ペットがいるご家庭でも安心して使うことができます。
給水トレーやフィルターにはクエン酸、におい取りには重曹を使うと効果的です。
だいたい1週間に1度のペースで掃除をすると清潔な環境で過ごすことができます。
掃除をする部品は大まかなものは給水トレーやフィルター、給水タンクですね。
しかし、メーカーや加湿器の種類によって多少は異なりますので、取り扱説明書で洗うことのできる部品を確かめておくと掃除をする時に安心です。
拭き掃除で取れない頑固な汚れが付いている部品をバラバラにして、大きめのバケツに漬け置きしておけば、その間に他の家事もできるので、時間を有効に使うことができますね。
- 給水トレーやフィルターはクエン酸で1週間に1度掃除をする
- 臭いにおいがする場合は重曹で1週間に1度においを取る
- 頑固な汚れには漬け置き洗い
もちろん、給水トレーやフィルターを掃除しても、肝心の水を入れる給水タンクが何日も中身が同じ水というのでは意味がありませんよ。
給水タンクの水は毎日入れ替えることが重要です。
給水トレーや加湿器のフィルターなど、細々とした部品を掃除するのはめんどうくさいものです。
曜日を決めて掃除をしたり、漬け置きで間を少なくしたりするなど工夫をすれば加湿器の掃除のハードルも下がってやりやすくなると思いますよ。
加湿器の掃除をしないとカビだらけの部屋に!
加湿器には大きく分けると4種類のタイプがあります。
- 水蒸気を発生させて加湿する「スチーム式」
- フィルターの水分を気化させて加湿する「気化式」
- 水に超音波をあてて微細な粒子に分解し、霧のように噴出して加湿する「超音波式」
- 気化式と超音波式を合わせた「ハイブリッド式」
これらの加湿器、掃除の方法も機種によって様々です。
昔からあるスチーム式は構造が簡単ですが、最近出てきた他のタイプは構造が複雑なので掃除をするのにも手間が少しかかります。
毎日使っている加湿器、掃除がめんどうくさいと思うことありませんか?
パッと見、汚れはわからないから加湿器の掃除なんてしなくても大丈夫だよ。
本当に大丈夫でしょうか?加湿器の掃除をしなくなるとどうなると思いますか?
実は、加湿器の掃除を怠ると、部屋までカビだらけになってしまうのです!
加湿器の掃除をしなくなると、内部に水垢がこびりつきます。
カビや細菌が繁殖すると、発生したカビの胞子や細菌は加湿器によって飛ばされ、部屋中に広がり、さらに部屋の中でカビが発生しやすくなります。
その状態が続くと、咳やのどの痛み、長期にわたるだるさが生じる可能性も出てきます。
さらに、慢性的な喘息の症状、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどのアレルギー症状などまで発生させるのです。
カビだらけの部屋に住むということは、それだけで健康でなくなっていってしまうのです。
どうですか?考えただけでも恐ろしくないですか?
加湿器の掃除はめんどうくさいかもしれません。
しかし、取扱説明書にある掃除の仕方を参考に、こまめな掃除を定期的にしてカビのない清潔な空間にしましょう。
まとめ
- 加湿器掃除には、ハイターよりクエン酸や重曹が適切
- クエン酸や重曹で加湿器の掃除をすれば、家庭でも安心して使うことができる
- 掃除に使ったハイターが加湿器に残っていると呼吸器系や目に異常が起きる可能性がある
- 掃除をしないと部屋がカビだらけになり、咳やのどの痛みやアレルギー症状などを発生させる
- 頑固な汚れには漬け置き洗いが効果的
冬になると空気が乾燥するのでフル稼働する加湿器ですが、毎日使っているものだからこそ、掃除は気を付けたいですね。
そこで今回の記事では加湿器を使って快適な環境にするために必要な注意事項をまとめてみました。
上記でご紹介したことに気を付けながら快適な環境で元気に過ごしましょう!
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