あなたは、「水分補給するなら麦茶ではダメ」というウワサを聞いたことありますか?
私は、珈琲や緑茶などカフェインの含まれている物や、ジュースなどは水分補給に向かないと聞いたことがあります。
しかし「麦茶が水分補給に向かない」と初めて聞いたときは驚きました。
夏に飲むイメージの強い麦茶ですが、子供もいる私にとって年間通して「水分補給=麦茶」です。
それでは何故、水分補給に麦茶がダメだと言われているのでしょうか。
その理由は二つあります。実は麦茶は暑いと傷みやすく、熱中症対策に向かないと言われているのです。
“暑”いと“熱”いが何故ダメなのか、詳しくは下記にまとめました。
水分補給に麦茶がダメといわれる理由は2つのアツさ!
冒頭でもお伝えしたとおり私は年間通して水分補給を麦茶に頼っています。
特に暑い夏、あなたも麦茶を飲む回数が増えるのではないでしょうか?
しかしその”暑い夏”だからこそ、「水分補給は麦茶だとダメ」な条件がそろってしまう事になります。
実をいうと、麦茶は“暑”い日は傷みやすく、“熱”中症対策には向かないお茶なのです。
麦茶がアツさに弱い理由を以下にまとめてみました。
暑い日に麦茶が傷みやすい理由
麦茶が傷みやすい理由は単純で原因となる菌に最高の餌、最高の環境がそろいやすくなるためです。
麦茶はその名の通り麦(大麦)という穀物からできています。
麦を焙煎すると独特の香ばしい風味が生まれるだけでなく、でんぷん質や糖質・たんぱく質等も一緒に生まれます。
このでんぷん質や糖質・タンパク質などが水やお湯に溶けだし麦茶として美味しく飲めるのだそう。
しかし!このでんぷん質!これが菌にとって最高の餌なのです!
また菌が増殖しやすい水温は30〜50℃と言われています。
夏に長時間常温で持ち歩くのはもしかして…
はい、ダメです!適温中の適温。しかも一度口を付けた麦茶は菌も沸きやすいとされています。
餌もたくさんあり、増殖しやすい環境、傷んでいることに気づかず水分補給してしまったら…恐ろしいですね。
特に小さい子供は傷んでいる事に気づかない場合がありますので気を付けてください。
熱中症対策に向かない理由
麦茶が熱中症対策に向かない理由は塩分不足のため汗をかいた体の栄養バランスが崩れるからです。
人は汗をかくと塩分やミネラル・イオンなどが失われていきます。
その時に水分補給として麦茶を飲むとどんな事が起こるのかは以下の通りです
- 体液が薄まりすぎないようにのどの渇きが癒える
- 塩分・ミネラルなどの成分不足で水分が体に吸収できなくなる
- 脱水症状をひきおこす
- 脱水症状のため汗をかかなくなり熱がこもる(熱中症)
これは極端な例ですが、せっかく水分補給したのにそのせいで熱中症になってしまったらダメですよね。
しかし、夏の暑い日に麦茶を飲みたい!というあなた!安心してください。
暑い夏でもダメでなくなる、麦茶の飲み方をお教えしましょう。
水分補給の麦茶は塩分も一緒にとる事が大切
麦茶はノンカフェインである為、利尿作用も少なく水分補給に適していると言われています。
しかし、汗を沢山かくような暑い日には体内の塩分やミネラルも失われてしまいます。
そんな状態で麦茶を飲むと、かえって体液が薄まり熱中症を引き起こすことがあるそうです。
体液を薄めない為には麦茶にほとんど含まれていない、塩分を一緒にとることが大切です。
汗を沢山かきそうな日にはあらかじめ麦茶に少量の塩を入れたり、塩飴や漬物など食べ物で摂取したりすることをおすすめします。
また最近では「ミネラル麦茶」や「塩麦茶」など様々な種類が売られていますから、購入するときに気を付けてみてください。
そして水分補給には上記以外にも大切なことがいくつかあります。
水分補給のタイミング
暑い日、汗を沢山かいて喉がからからになったらキンキンに冷やした麦茶を一気に流し込む!
サイコーだぜ!
しかしこれは間違いなのです!あなたは何が間違っているのかわかりますか?
「喉がからからになった」タイミングで水分補給をするのでは遅いのです。
なぜなら、喉が渇いたと感じるとき、もうすでに脱水症状が始まっているからです。
したがって、喉が乾く前に少しずつ水分補給することを心がけてください。
水分補給の量
大人が一日に摂取する目安の水分量は約2リットルとされています。
(実際には食事などからも水分摂取可能のため経口からは1.5リットルが目安です)
私は「じゃあ、喉が渇いたときに飲んでしまえば良いや」と思った時期もありました。
しかし、この飲み方をするとそのほとんどが尿として排出されてしまうだけでなく低ナトリウム血症(いわゆる水中毒)を引き起こすこともあるため注意が必要です。
目安として1時間にコップ1杯程度、ゆっくりと水分補給をする事が理想とのことです。
水分補給には麦茶などノンカフェインがおすすめ
水分補給には麦茶をはじめノンカフェインの飲み物がおすすめされています。
なぜならカフェインには利尿作用があり、しっかり水分補給したつもりでも尿として排出されやすく脱水症状になる可能性があるからです。
ですから、水分補給目的に飲み物を選ぶ場合は麦茶など下記のようなノンカフェインドリンクから選ぶようにしてください。
麦茶
麦茶は香ばしいが苦味のない為飲みやすく、子供から大人まで虜にするノンカフェインドリンクです。
安価で、スーパーやコンビニ、自販機などでも手に入りやすく、自宅でも作りやすい。
ミネラルや栄養も豊富ですが、塩分も同時に摂取することが好ましいです。
傷みやすい為、菌が湧きやすくなる30℃〜50℃で水温を長時間保たないよう注意が必要です。
ルイボスティー
麦茶よりやや赤みがかっていますが、特に癖もなく飲みやすいノンカフェインドリンクです。
ミネラル分やポリフェノールも含まれており、渋みを感じるタンニンの量は少なめ。
こちらも人気のお茶なのでスーパーやコンビニ、PB商品でも見かけるようになりました。
私は「喉が渇いたけど麦茶は飽きたな」と思う時ルイボスティーを選ぶことが多いです。
コーン茶
ふんわりとするトウモロコシの香りと、ほのかな甘みをもつのが特徴のノンカフェインドリンク。
鉄分やミネラル、カリウム、食物繊維など沢山の成分が含まれています。
韓国では一般的なお茶ですが、日本ではスーパーや輸入商品を扱うお店などで販売するのを見かけます。
タンポポ茶
妊娠中・授乳中などに「タンポポコーヒー」などの名前で親しまれているノンカフェインドリンクです。
ビタミンやイヌリン、カリウム、鉄分など体に喜ぶ成分は沢山!
しかし土っぽいというか、コクが深い…?私は好きです!(タンポポ茶とごぼう茶を合わせるともっと好き)
この他にも、当たり前ですが水やスポーツドリンクなどもちろんノンカフェインの飲み物は多いです。
気分をスッキリさせたい!汗をかいたから整えたい!等、自分の状態に合わせて水分補給を行ってみてくださいね。
まとめ
- 水分補給によく選ばれる麦茶は、暑いと傷みやすく、塩分も含まれていない為熱中症対策に向かず「ダメ」と言われている
- 熱中症対策で麦茶を飲むなら塩を足すか、お菓子などで同時に摂取するべし
- 水分補給はタイミングや摂取量も重要
- 水分補給を目的にするなら麦茶をはじめノンカフェインドリンクがおすすめ
「水分補給が麦茶ではダメ」という噂はホントではありませんでした。
しかし、一定の条件で「ダメ」になってしまう事があるのであなたも気を付けてくださいね。
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